皆で大浴場に行くことになった。初めてだからドキドキするなぁ。
「大浴場だから広いな。」
「これから毎日ここにくるんだよ。お金持ちの気分になったみたい!」
皆仲良いなぁ。あれルイス君…?どうして離れて見てるのだろうか。
「ルイス君?どうしたの?」
「俺、温泉とか嫌い…。入るの…初めて。」
「猫も嫌いだもんね。なら、俺が背中流したりしてあげるよ。」
「じゃ、僕もしたいな。」
「ふん、やってやらんこともない。」
そう言うと皆、手伝ってくれた。
アリシア君が転けたり、シャワーで泡を流そうとルイス君が逃げ回ったり獣型したり大変だった。
ようやく落ち着いたところで湯に浸かる事ができた。ルイス君は足だけ。
「はぁ〜…。あれ…美形男子軍は?」
「けーくんが後から行くとか言ってたよー?」
「カイルさんも来ますです。」
ノア君やアリシア君、オリビア君の同室者は結構まともだからなぁ。羨ましい。
「俺、部屋戻ろうかな…。」
とハイリー君。そりゃあね…あの人が来るからね。俺もハイリー君と一緒に部屋に戻ろうかな。
「ハイリーく…!?」
「あちゃー…。」
…いつのまにか変態がハイリー君を捕まえてた。変態って怖いね。
「…あそこまでいくときもいです。」
「…みてあれ。ルイス君虐められてる。僕、助けた方が良いかな?」
「多分返り討ちにされるよー。」
無理矢理湯に浸かって小刻みに震えてるよ…。卯を見るとデレデレしてるようなそんな感じの顔してる。
「オリビアー!」
…オリビア君が消えた。それになんか飛んできたよ!?
「…あの二人付き合ってるです?」
「それはない筈だよ。」
「いや助けよー?」
ドボンといったからなぁ、頭打ってないかな。
「あ、大丈夫みたい。二人で笑い合ってるよ。」
と言うか普通は怒らない?危ないし。オリビア君心広いな。
「アリシア、 怪我してないか?」
「湯加減はどんな感じ?」
「おい、子の代表。」
カイルさんって言ったっけ、心配症なんだー。まぁなんとなくわかる気がする。
けーくん…戌の代表は普通だね。
「…なんですっぽんぽんなんですか。タオル巻いてください。」
「でも湯に浸かるときは取らなきゃいけないしな…。」
そう言う問題じゃないです。目のやり場に困ります。
「ならお前が巻いてくれよ。」
「…くたばれ下半身露出魔!」
そう言い桶を投げた。
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