子、求婚される | ナノ

04


皆さんこんにちは。
なんとか逃げ切れることができたコリンです。

お腹が空いたので食堂にいこうと思い皆と約束し今、食堂にいます。皆同室者と仲良くできたらしくて羨ましい。でもハイリー君は何故か顔色を悪くしていた。

気になったノア君が口をモグモグさせ聞いた。

「はーちゃん、何かあったー?」

「…同室者が俺の匂いを嗅いで息荒くする。」

ハイリー君はサラダを食べながらそう言った。あの午、変態なんだ。関わらないでおこうか。

「その内に飽きますです。だからそれまで我慢です。」

そうアリシア君が言い、手を握ろうとしたらアリシア君の手が誰かに捕まれた。見上げると黒いオーラを纏った変態午だった。

「私のハイリーに触らないでくれますか?さぁハイリー、私と一緒にご飯を食べましょう?」

ハイリー君は嫌だと叫びながら変態にサラダごと連れ去られていった。アリシア君を見ると涙目で

「こ、怖かったです…。」

と震えながら言い、涙目のルイス君がアリシア君を慰めていた。正直俺も怖かったよ。

「そういえばコリン君、なんで蛇が肩に乗ってるの?」

とオリビア君が一言言った。
俺はその言葉の意味がわからなく皆の顔を見ると、ノア君が鏡を何処からか持ってきて俺を鏡に映した。

鏡に映った俺を見て青ざめた。




肩には黒色の赤目の蛇が乗っていた。

「ぎゃぁあああああ!!」

蛇を鷲掴みにし、ふん投げた。
すると蛇は「いてぇな」と言い人型に変わった。

「な、なんでいるんだよ!」

「エリンと一緒にきた。」

エリンって誰だと考え込んでると巳の野郎が俺の腕を掴んだ。

「ちょ、離せよ」

そう言って振り払おうとしても振り払えずノア君の方を見ると楽しそうにこっちを見ていた。どうしようかと悩んでると

「…手を、離せ。コリン…嫌がってる」

ルイス君が助けてくれた。
巳の野郎は離したと思った瞬間俺の腕を掴み走り出した。

「うぇぇええええ!?」

ルイス君は咄嗟に俺の腕を掴もうとしたが少し反応が遅れたせいか掴めなかった。ノア君やアリシア君、オリビア君は助けず手を振っていた。

こんの裏切り者ぉぉおおお!


────


部屋に戻ってきた俺達。
じぃと俺を見つめてくる赤目。

「な、なんですか。」

「…お前さ、可愛いよな。」

…目が腐ってんのか。もしかして変態?

「なんか、びくびくしてていじめたくなる。」

逃げ出して良いですか。この巳がわからなくなってきた。獣型しろとか可愛いとかいじめたくなるとか可笑しい。

「だから俺の嫁になれ。」

「あなた物好きですね。お断りします。」

「ディランって呼べよ。」

「嫌です。」

俺に触ろうとする手を叩く。しかし抱きしめられてしまった。必死に足掻くが巳はびくともしない。すると首筋に痛みが走った。

「いっ、なにするんだ!」

巳の股間を蹴りなんとか離れることができ部屋をでて食堂へ向かった。ドアを閉める前、お前卑怯だとかなんとか言ってきたが気にしない。









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