ノア君と、色んな話(好きなものとか)をしていたら猫目な子がチラチラ見てくることに気がついた。
暫くは無視していたけどだんだん俺も気になって視線をその子に向けたらばっちり会ってしまった。その子は驚いたような顔をし耳まで真っ赤にしてそっぽ向いてしまった。
「あれー、寅の代表の子だねー。
仲良くなりたいとかー?」
あ、それもある。
寅の代表と仲良くなりたいな。言っちゃ悪いけど俺みたいな平凡の部類の人達と仲良くなりたい。まさに類は友を呼ぶ!
「…皆と仲良くなりたーいって思ってるでしょー」
顔にでてたよー って笑うノア君。
結構鋭いのかも…
平凡部類の子達全員に声をかけ集まった。美形な人達はいつの間にか仲良くなっていた。
「えと、自己紹介しましょうか!
まず、僕だね。子の代表コリンです。宜しくお願いします。」
ぺこりとお辞儀をした。
皆から「よろしく」などと言葉をくれた。
丑は勿論、緩い口調のノア君で寅は話すのが苦手みたいでおどおどしているルイス君、酉は「です」が語尾のアリシア君、亥はツンデレのハイリー君、未は緩くない口調で僕っ子のオリビア君。
6人で自分たちの種類について、やっぱり好きなものについて語り合ったり聞いたりしてると
「ふぅー、お待たせ!
あー…やっぱり最初は同じ部類で別れるのかー。¨類は友を呼ぶ¨だね。」
神様が帰ってきました。綺麗な長髪がぼさっと乱れていた。急いで取りに行ったんだろうか。
「今日から十二支は一年間此処に住んでもらいまーす!反論は無し!
本当は一ヶ月なんだけど私の手違いで一年間になっちゃった、てへぺろ☆
はい、これが部屋分け表ね。一部屋二人だよ。三桁の番号が書いてあるからその番号の部屋が自分達の部屋!」
てへぺろって…
同じ部屋かぁ、俺は001号室だった。同棲人は
巳?
あれ巳って誰?
巳…、巳…、へびぃぃいいいいいい!?
巳=蛇だと気づいた俺はその場に立ち竦んだ。俺の様子に気づいたルイス君やアリシア君が声をかけてくれた。
「コリン、大丈夫…?えと、俺変わる?。」
「コリンさん丸呑みにされちゃうです。」
神様、変えて下さい。
お願いします。一生のお願いです!
あ、内緒で変えればいいのか。
神様は俺の気持ちを悟ったように
「部屋は変えられないし勝手に変えたら─────するわよ?そこんとこよろしくねー!」
と俺に釘を刺していった。
仲良くなった皆に慰めてもらったから少しは元気でたけど…
俺はこれからどうなるのだろうか…
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