読まなくても無問題ですが、読んでおいたら、より分かり易いかもしれない、我が家の裏設定など


【 アイオロス・アイオリア兄弟 】

この兄弟は、聖域生まれの聖域育ち、所謂、サラブレッド。
父親は黄金聖闘士（アイオリアの先代の獅子座）で、母は元聖闘士候補生だった獅子座の従者。
アイオリアが母親のお腹の中にいる時、パパ獅子座は任務先で死亡。
母も産後の肥立ちが悪く、アイオリアを産んで直ぐに死亡。
なので、アイオロスの師匠はパパ獅子座、アイオリアの師匠はアイオロス、となっている。

アイオロスは、その血統故に「天才児は違う」とか「何でも出来て当たり前」とか思われがちだった。
確かに、環境は恵まれているし、生まれ持った才能も他の候補生達よりは強かったかもしれないが、やはり黄金聖闘士になれたのは、本人の努力の結果である面が大きい。
それでも、羨望の眼差しを受ける分、妬みや恨みも多く、それを跳ね除けようと、親の七光りと言われても、背負った期待と、その重圧に負けないためにも、血の滲むような努力をしていたアイオロス。
でも、そういう部分は、妬みを持つ人達の目に決して映らないため、彼等からは、とても嫌味な人間と捉えられていた。

アイオロスは赤子の時からアイオリアの世話をし、面倒を見て、最終的には立派に黄金聖闘士にまで育て上げた。
だから可愛さひとしお、大人になってもアイオリアが可愛くて可愛くて仕方ない。
でも、だからといってシュラをアイオリアに譲れるのか？　と問われると、それはなかなか難しい。
自分のいない間に、アイオリアとシュラがお付き合いをしていたと知っていても、可愛い弟へシュラを譲って、自分が身を引こうとは思えない。
アイオリアには何でもして上げたいけど、自分がシュラを想う気持ちも、また同じくらい強いために、「俺がシュラを諦めるから。」と言う弟の言葉に甘えてしまう。
だからこそ、時折、酷く苦しそうにしているアイオリアとシュラを見てしまうと、強い罪悪感を覚えてしまうアイオロス。
本当はシュラを独占していたいけれど、見ていられなくて目を瞑る。
そんな微妙な三角形が、当サイトのロシュリアだったりします。


【 サガ（とカノン） 】

アイオ兄弟と同じく、聖域生まれの聖域育ちだが、意外にも出自が非常に悪かったりする。
母は教皇宮に勤める極普通の女官。
父は警護担当の雑兵で、聖域内部の極秘事項を外部に漏洩しようとした罪で死罪となっている。
そのため、サガはロスの血統に激しく嫉妬していた。
また、カノンの実力もろもろは認めてはいたが、その素行の悪さには辟易しており、カノンの負の部分の全ては親譲りであると決め付け、そこから親に対する憎しみが大きくなっていた。

血統の悪さを補うために必死で修行し、学び、苦労に苦労を重ねた上で、高度な技術や多様な知識を身に着けてきたサガ。
だが、親友ともライバルとも言えるアイオロスは、大した努力もしないで、彼と同じ事をあっさりとこなしてしまうため、（自分自身も意識していない）心の奥底では、相当に苦々しく思っていた。
ただし、それはアイオロスも簡単に出来ていた訳ではなく、実際には陰での努力があってこそだったのだが、サガにはアイオロスのそんな努力は見えていないために、彼の生まれ持った血統と天賦の才に対して、強い嫉妬心と劣等感を覚えていた。
出自の悪い自分と比べ、何もかもが恵まれ過ぎているアイオロスに、サガの中には一方的なドス黒い恨みの感情が徐々に膨らんで渦を巻いており、それが積もりに積もった挙句、十三年前の事件の一因になったものと思われる。


【 年中組 】

聖闘士は辛く厳しい修行を経て、小宇宙に目覚めた者の中から、更に聖衣に選ばれた極僅かの人しかなれない狭き門であるが、この三人は、修行を始める前から自然に小宇宙に目覚めていた、マイノリティー派。
その人知を越えた力ゆえ、世間から阻害され、隔離され、時には闇世界で利用されていた、そういう子供だった。
そんな子供達を捜し出し、聖域に連れてくる役目を担っていたのがサガとロスであり、三人は彼等によって保護され、聖域へと連れてこられた。
故に、この三人は心に癒せぬ傷を抱えていたりする、決して誰にも言わないけれど（苦笑）
そんな彼等の支えとなったのがサガとロスの存在であったために、この二人の行動や言葉が、時に大きな力となり、時に大きな枷にもなったりする。


＜ シュラ ＞

スペインの田舎町に住んでいた一般家庭の子供。
幼い頃に目覚めた小宇宙により自分の意識と行動を制御出来なくなり、『とある事件』を起こした事により、アイオロスに発見され、保護された。
ただし、本人は、その記憶が曖昧。
強い精神力と正義感を持つ、忠誠心厚い聖闘士と言われてはいるが、実際のところ、任務や戦闘が絡んでいない場合には、非常に意志薄弱な部分が多く、そのために、未だアイオロスとアイオリアの狭間で思い悩んでいたりもする。
欲求を抑制する気力は強い割りに、一度、枷が外れると、アイオロスも驚く程の淫乱になってしまうのも、その意志の弱さ故だったりする。


＜ デスマスク ＞

生まれ持った特異な能力のためにマフィアの元で人殺しの道具として飼われていた。
マフィアの組織を潰したサガにより発見されて、聖域に連れてこられた。
修行時代、下手に感情が戻ってしまったがために、精神状態が危うい人でもある。
真っ白な肌と紅い瞳をした、所謂『アルビノ』であり、大人となった今でも首から下の身体には一切の体毛がない。
サガ教皇時代には、その頭脳となり、彼の執政の中枢を担っていた。


＜ アフロディーテ ＞

その特別な力ゆえに、悲惨で哀しい過去を持ち、小さく狭い世界に閉じ込められていた子供だった。
サガとアイオロスにより保護され、聖域へと入る。
狭い世界に閉じ込められていた事による独特の感性によって、アイオロスを『人間に限りなく近い天使』、サガを『神に限りなく近い悪魔』と認識していた。
神ではないからこそ苦しみもがき続けるサガを、何よりも『美しいもの』と捉え、そんな彼のために尽くし、寄り添おうとしてきた姿は、『恋は盲目』を思わせる献身ぶりである。

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