儚い星の光に手を伸ばしても手の平は空を切るばかりだと知っていた筈なのに、僕は今もなお何百年も前の光に触れようとする。
見えなくなってしまったあの星のあった場所なんてすぐに忘れてしまうだろう。
今見えている光も、もしかしたらとうの昔に朽ち果てた星のものなのかもしれない。
あの光はもう明日には見えなくなっているのかもしれない。
今僕の目の前で消えてしまうかもしれない。
そんなものは見たくないから、僕は布団を被って眠ることにした。
2010/08/05
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