捧げ物 | ナノ


Love is Here
「こっちよ、亜美」
きょろきょろと人を探すように、周りを見回す碧い髪の少女が視界に入った人物が軽く手を挙げる。
“その人”を見て、戸惑ったような困ったようなそんな表情を見せながら、慌てたように駆け寄ってくる。
「すみません。お待たせしました」
“その人”の目の前で亜美はペコリと頭を下げる。
「私もさっき着いたばかりだから気にしないで。さ、行きましょうか?」
「はい、えっと……」





『亜美』
『はい』
『来週末に旅行に行きましょう』
『……はい?』
大気の言った言葉の意味が一瞬分からず、亜美の反応が数秒遅れた。
なによりも『行きませんか?』ではなく、『行きましょう』という確定的だった事に驚いた。

『実は、クイズ大会で優勝した景品に一泊二日の温泉旅行が当たったんです』
『そうなんですか。すごいですね』
『はい。なので旅行に行きましょう』
『え…?』
亜美が大気を見つめるとにこりと笑顔を見せていた。

『大気...さん』
『はい』
『もう一度、言ってもらえますか?』
『“旅行チケットを戴いたので、来週末に二人で一泊二日で温泉旅行に行きますよ”』
『誰と、誰が──ですか?』
『私と亜美が──に、決まってるでしょう?』
『どうして決定事項なんでしょうか?』
『断る理由がありますか?』
『……あります』
『どうぞ?』
“にっこり”と笑顔を見せられ、亜美はひくりと息を飲んだ。

『えーっと…』
『はい』
大気が手にして いるチケッ トを見つめて“理由”を考える。
『新幹線の往復って結構しますよね?いきなり言われてもそんなお金出せません』
『食事付きの宿泊費はもちろんなんですが、これ交通費込みなんですよ』

『えっと…大気さん、最近お忙しいですし』
『だからこそ温泉でゆっくりしたいんですが?』
『…っ』
亜美が言葉に詰まったところで、大気の携帯───仕事用の着信音───が鳴ったため彼は携帯を手にリビングから自室に移動した。
『少し席を外します。逃げたらオシオキですよ?』
先手を打たれてしまった亜美はその場でオロオロした。

『観念したら?水野』
『そうだぜ、大気あれ貰った時すっげー嬉しそうだったからな』
リビングでの会話だったため、星野と夜天がばっちり現場を見ていた。
『うーっ…』
『なんでそんなに嫌なの?』
『嫌な訳じゃなくて……』
『なくて?』
『あ、の…』
『『うん』』
『わ、笑わないでね?』
『『うん』』
『お、男の人と二人で旅行なんてしたことないものっ///』

『『だってさ、大気』』

『えっ///』
『なるほど』
『あ…う…///』
『私としては、男の人と旅行に行ったことがあると言われる方がショックなんで、安心ですが、理由としては分かりました』
『だったら』
『私が“女”だったら問題ないんですね?』

『…………』
大気の言葉に亜美の思考がフリーズした。

その後ろで星野と夜天が呆れつつも苦笑していた。
『水野の負けだな』
『諦めて行っておいで』

『ちょ、ちょっと待って下さい!』
『はい?』
慌てる亜美と、反対に余裕たっぷりの大気。

『女だったらって、それって…つまり』
『えぇ──“そういう事”ですよ』

『…………そんな事で“変身”していいんですか?』
少し、咎めるような亜美の視線を大気は真っ向から見つめ返す。
『“そんな事”?』
『“そんな事”──です』

『俺たちと水野達の違いはそこだな』
『え?』
『忘れてない?僕らは元々は“あっち”だったんだよ』
『え?』
『あえて“こっち”でいる理由、知りたいですか?』
『え?え?え?』
三人の言葉に亜美はもうわけがわからない。
いつもなら冷静に考えられるのに、さっきからびっくりさせられすぎて思考がついてきてくれなかった。

『つまり、アイドルとしての時だけ“こちらの姿”をとるという選択肢もあったと言うことです』

『あ…っ。じゃあ…』
『そんな理由、一つしかねーだろ?』
『ってゆーか、ずっとあっちでいるんなら地球に還ってきた意味まったくないんだけど』
『っ…』

『そう言う事ですよ、亜美』
『はい…それは、わかりました』
『そうですか。──では』
『でも、旅行に行くのにわざわざ……』
『亜美が“男の人”と旅行するのは嫌だって言うからです』
『嫌ってわけじゃ…それは、その/// 母に説明するのにうまく言い繕う自信もありませんし…』
『なるほど、だったらなおさらメイカーの方が都合がいいですね』
『えぇっ!?』
『じゃあ、服も用意しなきゃだね』
『木野にでもいい店聞けばいいんじゃねーの?』
亜美が驚いている間にあれよあれよと話が進み、その週末に大気は女性用の服を準備した。



『亜美。旅行の時は“明歌-メイカ-”と呼んで下さい』
『どうして、ですか?』
【大気 明歌】と偽名を名乗るのなら、別に『大気さん』でいいのでは?と、思った亜美がそう聞いた。

『確かに私とメイカーは同じなんですが……』
『?』
言いよどむ大気に亜美は首を傾げた。
何か不都合があるのだろうか?

『亜美に“大気さん”と、呼ばれるのは“大気光”の時だけでありたいんです』

『〜っ///』
『そこで赤くなるのは反則ですよ?』
『だ、だって///』

亜美はこれまで一度も“大気”と“メイカー”を呼び間違えたことはない。
何度かメイカーの姿で遭遇したが、亜美は“メイカー”に対して一度でも『大気さん』と、呼んだことはなかったのだ。

『とにかく旅行中は“明歌”でお願いします。そうじゃないと…』
『……そうじゃないと?』
『“大気 ”に戻って抱きしめたくなってしまうので』
『っ///』
『だから、お願いします亜美』
『わ、わかりました///』





「はい、えっと……“明歌さん”」
メイカーこと“大気明歌(偽名)”は亜美ににっこりと微笑むとすっと右手を差し出す。
「?」
意味がわからず、亜美が首を傾げると明歌はふっと笑う。
「バッグ貸して?」
「え?いえ、自分で持てますから!」
「そう?」
「はい、そんなに荷物も多くないですし、それに明歌さんも荷物持ってるじゃないですか」
亜美の言葉に明歌は内心で「それくらい全然持てるのに」と思うが、言ったところで彼女は譲らないだろうと思って諦める。

「じゃあ、手、繋ぎましょ?」
「え!?」
「嫌?」
亜美はぶんぶんと 頭を横にふる。
「では、お手をどうぞ?」
「は、はい/// よ、よろしくお願いします」
「えぇ、こちらこそよろしくね。亜美」

明歌の服装は、いつもの如く露出の高いコスチューム───ではない。
パンツスタイルという、女性にしては長身な彼女にとてもよく似合っている。
一方の亜美はワンピースといういでたち。

歩きながら、亜美はちらりと明歌を見やる。
(やっぱり美人さんだなぁ…)
当然、元を正せば同じ人物なわけだから、外見こそ大気とほとんど同じであるが、雰囲気や仕種はもちろんだが───繋いだ手の柔らかさは女性のもので、彼とはやっぱり違うことを実感する。

亜美にとって、明歌こと“セーラースターメイカー”は女性として憧れの存在だ。
背も高く、スタイルもよくて、大人びていて、綺麗で、強くて─── 格好良い。
自分は百年かかってもメイカーのようにはなれないので憧れる気持ちもひときわ強い。
それは、メイカーだけでなくまことやはるかに憧れる気持ちとも似ている。

彼女達への気持ちと大きく違うところは、その憧れの人が自分の恋人のもう一つの姿であると言うことだ。
しかも厄介なことに、メイカーは大気の姿の時よりも、もっとずっと余裕の態度と仕種で亜美を翻弄する。
相手は同性なのだが、こう…なんというか…“大気”と“メイカー”は同じなわけで、色々と───困る。

おそらく反応を見て、からかわれてるだけだとは、思うが…
何しろ、その割には色々とすごい事をされたので、今日の旅行も不安がないわけではないのが本音だ。

でも、わざわざ服まで用意してくれてメイカーもとい“明歌”が本当に嬉しそうなので、亜美は小さく微笑む。

そんな彼女の横顔を明歌は優しく見つめる。



新幹線のグリーン車に乗り込み、亜美が窓側、明歌が通路側に座る。

「亜美」
「はい?」
「二日間、楽しみましょうね?」
そう言って微笑んだ明歌は大人っぽくてやはり綺麗で、亜美はドキリとする。
「はい///」
はんのり頬を染めてふわりと笑った亜美の笑顔に、明歌の鼓動がとくんと跳ねる。

(やっぱりこの子───可愛い)
大気でいる時ならば、そう感じるのは至極当然であったとしても、メイカーの時には亜美への感情は“恋愛感情”ではなかった───はずなのだが…
メイカーでいる時ですら亜美を見ていると、思いっきり抱きしめたくなる衝動が湧いてくることがある。

初めの頃は、メイカーで接した時の亜美の反応が可愛らしくて、少しからかうだけだった。
それが気がつけばメイカーの時ですら“水野亜美”という少女に心を揺さぶられるようになっていた。

その気持ちの“正体”に気付いた時、メイカーは一瞬戸惑い、そして納得した。
大気と自分は“同じ”なのだから、大気が亜美に惹かれるという事は、自分も亜美に惹かれてもおかしくはないのだ───と。

なにより───ワタル彗星が観られたあの日───雨の中、自分を狙った敵を身を呈してまで護ろうとした亜美の強い眼差しと、優しい心に惹かれたのは、大気よりもメイカーが先だった。

(とにかく今日と明日は私-メイカー-として、亜美と ゆっくり過ごしましょう)





「っ…」
旅館が視界に入った亜美は、あまりの凄さに卒倒しそうになる。

「ここ…ですか?」
確認の為に明歌に聞いてみる。
「えぇ、ここよ」
当たり前じゃないと言わんばかりに返される。
確かにここの他に旅館は見当たらないが…

見るからに老舗で高そうなオーラがこれでもかと伝わってくる。
「──帰りたいんですけど…」
「ダメに決まってるでしょう?ほら、行くわよ」
繋いだ手を引かれ、旅館の中に入る。

「ようこそお越しくださいました」
と、たくさんの従業員の方に頭を下げられ、亜美の緊張は最高潮に達した。



「それでは、大気様、水野様。ごゆるりとおくつろぎくださいませ」
「えぇ、ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」

本人曰く「こっちの時は二十歳って事になってるのよ」と、言っていた明歌はともかくとして…
どう考えても、高校生の自分には不釣り合いすぎて…畏れ多い…

(ここって、一泊で5万超えるんじゃ…)
部屋の調度品や空気が、すごい…次元が違う…

案内されたのは離れの部屋で、旅館の一室と言うには、かなりの広さがある。
しかも、ここだけ部屋に露天風呂と、内湯でいつでも温泉に入る事が出来るようになっていると説明を受けた。
今晩と、明日の朝の朝食は部屋まで運んでくれるらしい。

おまけに、浴衣まで選べるらしく、亜美は青を、明歌は黒を基調とした物を選んだ。

亜美は落ち着かないのかソワソワした様子で窓の外を見つめる。
そんな彼女を横目で見ながら、明歌は淹れてもらったお茶をすする。
「亜美」
「なんでしょう?」
「座ってお茶でも飲んだら?美味しいわよ?」
「はぁっ」
とりあえずちょこんと明歌の正面に座り、お茶をすする。

(あ、美味しい)
緊張が少しほぐれる。
くすりと笑いが聞こえ、亜美は視線を上げる。
「なんですか?」
「可愛いなと思って」
「っ/// からかわないで下さいっ///」
ふいと明歌から視線をそらせる。
「本気で言ってるのよ?」
「〜っ」
絶対にからかってるだけだ…。
「信じてもらえないなんて、寂しいわ」

そんな憂いを含んだ声でズルイ…
大好きな人、だけど…。
今は“女性”なわけだから、どう接すればいいのかわからない。
でも、だからと言って“大気”と二人きりだともっと緊張してしまっていたかもしれない。

「亜ー美?こっち向いて?」
「…っ」
優しい声にそろりと視線を戻すと、とても綺麗に微笑んで自分を見つめる明歌がいて亜美の心臓はやっぱり早鐘を打つ。

「せっかくだから、温泉入りましょうか?」
「はい///」
「貸切だものね」
「えぇ、そうですね」
「楽しみね?」
「そうですね」
亜美がこくりと頷くのを見ながら、明歌は笑みを深くする。

ものすごく嫌な予感がした亜美はここから逃げたくなった。
「亜美、わかってる?」
「何を...ですか?」
「一緒に入るのよ?」
「───どこに...ですか?」
「私達は今なんの話をしていた?」
「温泉...です」
「つまり?」
「温泉?」
「正解」
「ーーーーーーっ//////」
言葉を失って真っ赤になる亜美を明歌はそれは楽しそうに見つめる。

「なっ/// む、無理です!」
「どうして?」
「だっ...て…」
「だって?」

「だって、明歌さんは大気さんで、大気さんは明歌さんですよ!?」

「──まぁ、そうと言えばそうね」
「だから無理です!」
「女の子同士よ?」
「そう言う問題じゃないです」
「月野さんや愛野さんとは一緒に入ってるのに?」
「うっ…た、確かにそれはそうなんですけど///」
「けど?」

「は、恥ずかしい...です///」

俯いて、小さな声で呟いた亜美に明歌はどうしようもなく愛しさがこみ上げる。

「“大気”とは一緒にお風呂入ったことあるわよね?」
「あ、あれは/// その…っ///」
「なぁに?」
「ーっ///」
涙目になっている亜美に明歌はくすくすと笑う。

「ふ、ふふふっ、貴女、本当に可愛いわ」
「っ/// 明歌さん意地悪ですっ///」
「亜美が可愛いからよ」
「うーっ///」

「ねぇ、亜美」
「はい」
「どうして“私”が“こっち”の姿で旅行に行こうって言ったか分かる?」
「え?」
だって、それは亜美が───

「亜美が『男の人と旅行に行ったことがない』って言ってくれたのは、むしろ“私”にとっては好都合だったのよ?」

この言葉に亜美は目をぱちくりさせる。

「“私”───じゃなくて“大気”はね、亜美のお母様からある程度の信頼はあるのよ」

「え?」

「少なくとも『亜美さんと二人で旅行に行かせて下さい』って頭を下げれば、聞き入れて戴ける程度の信頼ならあるの」

「それって…」

「なのにどうして、今回“私”に変身してまで貴女と旅行に来たかったか、分かる?」
明歌、いやメイカーのアメジストの瞳が真っ直ぐに亜美を射抜く。
亜美は静かに首を横に振る。

「“私”が、亜美と過ごしたかったのよ」

「───え?」

亜美は言われた言葉の意味が分からなかった。

「“大気”としてじゃなく、“メイカー”としての“私”が貴女と二人になりたかったのよ」
「……なぜ、ですか?」
「二人でゆっくり話した事無いでしょ?」
「あ、はい。そうですね」
「だから、ね」
「そうだったんですか」

「まぁ、それだけが理由でもないけどね」
「え?」

「それだけならわざわざ旅行じゃなくてもいいでしょ?」
「あ」
確かにと思うと同時に『じゃあ、なんで?』と言う疑問が亜美の顔に出ている。
そんな彼女の瞳をまっすぐに見据えると
「好きだからよ、貴女のこと」
なんの迷いもなく、メイカーはそう答える。

「……」
(な...に?何を、言ってるの?
大気さんはメイカーでしょ?
だったら、それって…ふつ、う?な、わけじゃないの?)

「“大気”として、貴女を愛しているのは当然分かってるわね?」
「えっ?///」
「どうして、そこで赤くなるの?」
「いえ///」
本人のはずのメイカーに面と向かってそんなことを言われて照れるなと言う方が無理な話だ。

「続けていいかしら?」
「はい、どうぞ…」

「“メイカー”としての“私”も貴女を──亜美の事を愛おしく想っているのよ」

「それは、メイカーと大気さんが“同じ”だからじゃないんですか?」

「少し、違うわ」
「......え?」

メイカーはすっと立ち上がると、机をぐるりと回って亜美の隣に来ると、そこに膝をつく。

「あ...の?」
きょとんと青い瞳を丸くする亜美の細い肩に、そっと手を置くと───彼女の柔らかな───頬にチュッと口付ける。
「っ///」
「さ、とりあえず、温泉に入りましょう?せっかくそれが目的で来たのに楽しまないなんてもったいないわ?」
「えっ///」
「大丈夫よ、何もヘンな事はしないから」
「〜っ」
亜美のサファイアの瞳がメイカーのアメジストを見つめる。少し不安そうに───。

「本当よ?“私”は“大気”と違って、節度をわきまえているわ?
間違っても真昼間から露天風呂で亜美を襲ったりはしないわ?」
「え?」
「良かったわね?“私”との旅行で」
そう言ってくすりと笑う明歌の笑顔には大人の余裕が窺える。

「ほら、亜美行くわよ?」
明歌は自分の荷物から下着と、借りた浴衣を手に露天風呂に向かおうとする。
「えぇっ…と?」
「あとは、温泉に浸かりながら、ゆっくり話しましょ?」
「あ、は、はい」
亜美は慌てて自分の荷物を探る。

なんだか、あれよあれよと言う間に明歌のペースに巻き込まれてる気がするが…。

「あの、明歌さん」
「なに?」

「あたし──信じてますから。“明歌さん”の言葉」
真っ直ぐに“彼女”の瞳を見据えて、亜美はそれだけを呟く。

少し驚いたような表情を見せたあと、明歌はくすりと笑う。
「えぇ、もちろんよ」

(本音を言うと、亜美と温泉に入る時くらい“大気”に戻りたかったんだけど…ね?
でも、亜美の信用を裏切るような真似はしたくないし、それは“私達”にとって不都合でしかないもの)

「明歌さん?どうしたんですか?」
「いえ、なんでもないわ?行きましょ」

旅行はゆっくり“明歌”と楽しんだ亜美ちゃんでした。






あとがき

遼様お待たせしました。

メイカーと亜美ちゃんのお話とのリクエストを戴き、探り探りですが、こんな感じになりました。

まだ、大気とメイカーは“意識は同じ”です。

これがきっかけでメイカーは亜美ちゃんをライクじゃなくて、ラブとして意識し始めます。

大気の時は「愛してる」で、メイカーとして「愛おしい」って言ったのは、まだ「愛してる」って言えるほどじゃないって事かなぁとwww こじつけですが…。

そしてやっぱりメイカーさんのほうがS度が高いです。

難しいけど、楽しかったです。

あぁっ…グダグダですみません…。

遼様こんなので良ければ、どうぞです。

もし気に入らなければ書き直すので、おっしゃってくださいませ。

それでは、遼様、本当にリクエストありがとうございました。



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