▼窓から見つめる君 〈おまけ〉 「お前さ……」 「違うんです!俺の一番は亮介君ですから!」 「いや、そんなの聞いてないよ」 「ガーン。ふられてしまいました。水沢ショーック。諒ちゃん泣いちゃう!シクシク」 「そういうところが水沢君の悪いところよね」 「素直に冴子ちゃんに見とれてたって認めちゃえばいいだけだろ?」 「うっ」 そこに着替えが終わった冴子が遅れてくる。 「遅くなってごめんなさい」 「見てません!」 「なんなのよあんたはいきなり!」 「冴子さん体育のとき何か変わったことなかった?」 「え?特になかったとは思うけど?何かあったの?」 「あたしのクラスでちょっとした騒ぎがあったから」 「なになに?亜衣ちゃんたら気になるわ!」 「あーっ!お前さんラブラブなお二人の邪魔をしてはいけませんねぇ。ダメですよ。 はい行きますよ。ではではご両人またのちほど」 「は!?ちょっと待ってよ!何よそれ!一緒にお弁当食べるんでしょ!」 「いやいや〜。青春青春」 「ちょっと諒ちゃんてば!」 |