▼メガネ 【大亜美】 「亜美」 至近距離で聞こえた低い声に少し驚いた亜美が顔を上げると、目の前に大気の綺麗な顔があってどきりと鼓動が跳ねる。 そのままゆっくりと大気の顔が近づいてきてカチャリと音が聞こえて二人で思わずくすりと笑い合う。 大気の長い指が自分と亜美の眼鏡を外すとそっと唇を重ねた。 【星うさ】 星野の部屋に入ったうさぎは「よぉ、おだんご」と、振り向いた彼の顔を見て目を丸くする。 「星野!?それ、どーしたの?」 「それ?」 「メガネ」 「あぁ、パソコン見るなら使えって大気がさ」 「ふーん…」 「やっぱ、ヘン…か?」 「う、ううん///似合ってる、よ」 「さんきゅ」 【夜美奈】 「はいっ!夜天君」 夜天は美奈子から突然手渡された物を訝しげに見てため息をつく。 「なにこれ…」 「眼鏡よ!」 「知ってるよ。僕、眼鏡いらないんだけど…」 「知ってるわ」 「…かけないよ?」 美奈子の考えを先読みして言うと大げさに落ち込まれる。 「…ちょっとだけだよ?」 「うん♪」 |