Fruits Basket | ナノ

▼ぬくもり 〈Side GINTA〉

いつも先に待ち合わせ場所にいる亜梨実。

大抵、他の男に声をかけられてたりして正直焦るんだけど、前にそれで失敗したことがあるから飛び出していけない。

『もぉーっ、待ったんだから』
拗ねる亜梨実が可愛くて、笑ったらダメだよなって思った。

寒さで赤くなった亜梨実の頬をせめてあたためてやりたくて両手で包み込んだ。
『銀太の手、あったかい』
そう言って笑った亜梨実の笑顔にすごいドキドキした。

危なかった。

二人きりだったらキスしてたな…うん。間違いない。



なんとか誤魔化して亜梨実と手を繋いで歩き始めた。

拗ねてる顔も可愛いけど、やっぱり亜梨実は笑顔が一番可愛い。

デートしてると、他の男の視線をやたら感じる。
亜梨実は慣れてるのか気にしてないみたいだけど…。

こんな可愛い子が俺の彼女なんだって気持ちと、俺のだから見るなってガキみたいな気持ちがある。

亜梨実は可愛い。
榊学園でファンクラブがあったくらいだもんな。
見た目の可愛さは当然だけど、中身も可愛い。
気が強いところもあるけど、ホントは寂しがり屋なところもあって、そんなところも可愛いんだ。

俺が、亜梨実の心を守っていきたいって、思うんだ。

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Category:ママレード・ボーイ

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