▼明日になれば
クリスマスから年末年始、スリーライツは歌番組で忙しい。 だから、一緒に過ごせないのは亜美も分かっていた。 それでも、わざわざこうして優しい言葉をくれる。 亜美はそれがすごく嬉しかった。 電話で少しでも声を聞けたら。なんて我儘を思う自分に少し自己嫌悪に陥る。 メールで返事を送ろうか少し迷い、亜美は着信履歴から大気の番号に電話をかける。 案の定、留守電に切り替わる。 「あ、亜美です。えっと──お仕事、がんばってください。 明日大気さんに会えるの、すごく楽しみにしてます」 そうメッセージを残して電話を切った。 「大気ー?」 「なぁに、嬉しそうな顔してんだよ?」 「いえ、今年最後の仕事、頑張らないといけませんね」 「そうだね」 「んじゃ、行こうぜ」 「えぇ」 大気達が衣装に着替えている間に届いた亜美からのメッセージ。 少し恥ずかしそうに話す亜美の声を聞いた瞬間、笑みがこぼれた。 本当に可愛いですね亜美。 貴女の応援もあるので、頑張りますね。 明日、会えるのが楽しみです。 |