「わりぃ……」
彼は枕元のティッシュペーパーを数枚取り、私の下腹部から更に下へと滑らせた。はぁはぁ。熱い身体がぴくりと震える。ティッシュ越しに感じる彼の指。そして膣の中へと指を入れ、欲を掻き出す。そんなつもりはないのに自然と声が出てしまって腕で顔を覆った。
「こら、締め付けんな」
「、絶対、わざとでしょ……」
そもそもこうなってしまったのは彼のせいだ。彼が我慢できなくて、膣内に射精した。コンドームもないまま行為に及んだのは軽率だけれど、外に出すからと言って結局中に出すのも如何かと思う。
「……もし妊娠したらどーしよっか」
「そんときは……産んでもらうに決まってんだろ」
反射的に閉じた足をまた開いて、彼はじっと恥ずかしい部分を見つめる。……やめて欲しい。恥ずかしい。
安全日や危険日だとか計算していないから不安の種は尽きないけれどそれもいいかと思える。段々彼の楽観的が私にも移ってきたようだ。
「ゃっ、ちょっ、」
ぐちゅり。厭らしい粘着質な音がやけに耳について、彼の指は私の奥のピンポイントを突いた。確信犯どころじゃない。だけど文句を言おうにも真剣な目をしてまさぐっている彼や、与えられる快感に身悶えてくる自分にも溜め息を吐いて彼にくっついた。
「次は中に出さないよーに、早ろ「違う、違うからね?銀さんのマグナムはちょっと油断したわけ!」
彼の顔が近付いてきて、キスを貰う。背に手を回せば第2ラウンドの開始。
下腹部に、涙
(女の部分が悦んでいる)
(新たな命を宿す部分が泣いて請いている)
title/38℃の欲槽さま
101207