*R18
「あ、っ、」
汗にまみれた指を絡め、ぐっと強く握られて、あたしの頭の中は今夜も真っ白。
「…はー…」
腹部に吐き出された銀ちゃんの欲は豆電球にテカテカと照らされて、部屋の中は情事特有の匂いでいっぱい。
それだけでまた欲情してしまうあたしの身体は銀ちゃんの開発の賜なのだろうか。
……あたし変態?
「あ、う…」
「どしたよ」
「もー…!」
「えっ」
欲情というか物足りない。ああもう、最悪。……でも嫌なわけじゃないんだよね、どうしよう。あたし銀ちゃんに溺れてる。
「銀ちゃんの馬鹿」
「まてまてまて。落ち着けって名前ちゃん。どうしたのよ?」
未だ私の上に乗っかる銀ちゃんは慌てて顔を近付けてくる。
「あのね」
「うん?」
足りないの。と口パクで言ったら銀ちゃんは意地悪に笑ってあたしに触れた。
溺れさせて窒息死にさせてね。
(腰痛いー)
(俺のせいじゃねーよ。名前が誘ってきたんだからな)
100910