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VDにとったアンケートの結果についての小話です。

▼結果
1位:マリス
  :死神上司
  :ヴィスラ
2位:ブラッド
  :チェシャ
  :時計うさぎ


▼今回のVDでは三人がチョコを貰えました。
「お、俺にチョコをくれる人がいるなんて…!去年のクリスマスが悲しかっただけあって、凄く嬉しいぞ!」
「おー。俺も貰って良いのか。チョコレートは結構好きだから、後で美味しく頂かせてもらうな!…にしても」
「ん?」
「何で候補に女が入ってるんだ?」
「ああ、俺はこっちで良いんだよ。な、上司サン」
「…まあ、問題はないだろう」
「それに候補に入ってるだけじゃなく、俺も貰えたし?」
「あー。まあ、そうだが」
「それ以上面倒な事言うなら隔離部屋に連れてかれたうさぎにそのチョコ捧――」
「――俺が悪かったです許してください」
「よし」
「ところで、隔離部屋の方は大丈夫なのか?」
「一匹は大丈夫かはわからないが…まあ、保護者が迎えに来ている頃だろうから問題ないだろう。俺達が姿を現さなければな」


▼隔離部屋
「チョコ、チョコレート…僕の、僕のチョコ…ッ!!」
「おい、落ち着けって!ったく俺だって貰えなかったのに悲しむ暇すらありゃしないな!――おい猫お前も手伝えっての」
「にゃ!?で、でも猫も一応手伝ってるよぅ…!」
「一応だ、ろ………お?」
「ど、どうしたの?」
「おい猫こいつ離すぞ3、2、1、0!」
「う、わあっ…」
「チョコー!!」

「――チョコなら私があげるから。ったく迷惑かけてんじゃないの、ご飯抜きにするよ?」
「アリス!チョコ!!食べる!!!」
「はいはいじゃあ帰ろうねー……えーと、うちのうさぎがご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした」
「おう」
「にゃあ」
「では、失礼しますね――ほらうさ、ぎ…ってもういないし……」

「いっちゃった…」
「……おい猫。そこでそのまま立ってろ、頼む動くな」
「にゃ、にゃ!?しっぽ触らないでー!」
「あ、ちょ、動くな隠れられな―――」

「――私から逃げ隠れできるとでも思っているのか?」
「ぎゃあああ来たああああ!!」
「にゃっ!?う、後ろで大声出さないでよーぅ…」
「……その態度は何だ、折角時間を割いてお前を引取りに来てやったというのに」
「来なくて良いです、本当に。ていうかプリチリテル様に迎えに来てもらいたかった…」
「プリチリテル様もそれを望み、時間の余裕もあった」
「じゃあ何でだ!」
「貴様、私にわからないとでも思っているのか?」
(ね、猫を挟んで睨まないでほしいよぅ…)
「………な、なんのことだ?」
「どう考えても寄り道に寄り道を重ねて遅く帰ってくるに決まっている!それがわかっていて誰が行かせると?」
「ぐ…」
「帰るぞ?」
「か、帰りに一店だけ…」
「帰るぞ」
「はい…帰ります…」
(こ、怖いよぅ、助けてアリスぅー…)

「…うう、猫だけになっちゃった」
「………帰っていいのかなぁ、いいんだよね、怒られないよね…?」
「……………か、帰ろうぅ」
「ふーん、じゃあ一人で帰れば?」
「にゃ!あ、アリスーぅ」
「何?」
「ううー…こ、怖かったよーう…」
「ふーん?」
「……アリス、冷たいー」
「はいはい」
「うう、う…」
「ああーもう、泣かないでよ!こっちだって泣きたい思いしてここに来たんだから!」
「え…?」
「はい。あんたにはチョコじゃなくて魚。すっごい良いやつなんだから、味わって食べてよ!?」
「う、あ…有難う…でも、どうして?」
「うっさい、女王様に頼み込んで一匹だけ貰ってきてやっただけだし!」
「………あ、有難う…アリス」
「はいはい。じゃあ帰るよ」
「うん!」


▼メイン部屋
「どうやら全員帰ったみたいだぜー…って上司サンは?」
「あ、ああ。最後の迎えの少し前くらいの時に仕事があるからって窓から出ていってたぞ」
「マジ?」
「本当だ。さて、俺も忙しいし、そろそろ帰らないとな」
「ふーん、皆忙しいのな」
「まあ、な」
「へー。じゃ、またいつか!」
「おう、またな!」

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執筆:2013/02/15

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