小ネタ置き場 | ナノ
Other - n
Battledoll Memory-Clear-

(アルトが古城に来て少し経ってきた頃の話)


「ミサキ。実は、だな」
「ん、なぁにアルトぉ」
「わらわは一度だけ、"神殿の封印"という変わった仕事をした事がある」
「…………げぇっ」
「しかも依頼人のその後を隠れて見届けた後に、暫らく神殿を隠れ家としていた」
「う、う、う、嘘、だぁー…っ!!」
「まぁ、神殿とはいえ一応別室ではあったし、そもそもわらわの拠点は本の中ではあったから問題は無いだろう」
「で、でもっ…ていうか、あの人全然、アルトにはぁ…っ!?」
「ああ、一時的にイメチェンとやらをしていたまでだ」
「…………」
「すぐに飽きたがな。勿論、仕事すらも気が向いたからやったまでだったが」
「………っ、身近に遠い昔の自分を知っている人がいるなんてなんか嫌だぁっ…!」
「安心しろ、わらわのイメチェン姿はあのヴェルディスですら知らないからな」
「え、マジぃ?」
「マジ、だ」
「………っていうか、そもそも何に対して安心なのかわからないんですけどぉ」
「わらわは誰にも言わないし、言おうとも思わないから気にするな、ということだ」
「むぅーっ…」
「約束の証でも欲しいか?………そうだな、では約束を違えた場合、他の者には内緒でお菓子の国に連れて行ってやろう」
「それって、食べ放題ぃ?」
「ああ」
「あはっ、じゃあそういうことにしておいてあげるよぉ♪」
「ふふ、まあ約束は違えぬからな、期待はするな」
「もっちろぉーん♪」

 * * *

ミサキは一度自ら機能を停止させて一時的に眠りについたことがあります。
その時に古びて忘れ去られた神殿跡地に封印の魔法をかけてもらい、そこで眠っていました。

 − − −

執筆:2013/09/26

[ backtop ]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -