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Battledoll Memory-Red-

(煌羅が古城に来たばかりの頃の話)


「…………煌羅に、何か用…?」
「答えたくなかったら答えなくていいからぁ」
「……何?」
「季束紅蓮、って知ってるぅ?」
「……………………しら、ない」
「そっかぁ。じゃあ雑談に付き合ってくれるぅ?」
「…内容に、よる」
「どっかの馬鹿犬がさぁ…初めての大仕事で責任者になっちゃったんだってぇ」
「………」
「それでその馬鹿犬は馬鹿だから、大仕事の犠牲に暫らく悪夢を見てうなされてたりとかしてたらしいんだよねぇ」
「…でも、悪夢を見るのは…自分が、傷付いたから…だよね…?」
「細かい事は知らないなぁ…」
「自分、勝手…犠牲の事は、考えていなかった…!」
「でもぉ……可愛らしい蝙蝠さんの事は気に掛けていたらしいよぉ?」
「…それは、仕事のやり残しに気付いたから。…後始末が、必要だったから……その犬は、自らが処罰されるのを、わかっていたから…」
「じゃあ、そういうことにしておこうかなぁ」
「…ゴミを、捨てに来ていたのは……知ってる」
「…………それは、本当にゴミだったのぉ?」
「…蝙蝠からしたら、ゴミにしか見えなかったんじゃない……?」
「少しは心動かされたんじゃないのぉ?」
「………動いた、だろうね。だって……ゴミは、邪魔だから……きちんと、処分が必要になってくる…」
「処分方法はぁ…散りやすく、舞いやすく、朽ち果てやすく、いくつもに分散させて…でしょうぅ?」
「………想いが報われる事は、ないよ」
「そりゃあ、馬鹿犬の大仕事の内容は賛否両論だもんねぇ。仕方のない事だと思うよぉ」
「恨まれても、」
「仕方ないよねぇ」
「…………使えるゴミは、使う。…モノに罪は、ない」
「へぇ、意外と大人なんだねぇ」
「……子供に弄ばれる人形に、言われたくはない」
「あはっ、それでも兵器なのにねぇ!」
「………ふふ」
「あー喉渇いたぁ…なんか飲みに行くぅ?」
「…行く」
「じゃあ行こっかぁーっ!」
「…うん」


 * * *

直接吹っかけなければ、答えてくれる。

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執筆:2013/09/20

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