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夏、ふたり

「ヴィレッタ、さいきんあついね…」
「フィス、アイス屋さんまでもう少しだけど…頑張れる?」
「…うん」
「んー……あ、じゃあこうしよっか。…はいどーぞ」
「……おんぶ?」
「そ。おぶった方が速いし、フィスも楽でしょ?」
「…でも、ヴィレッタがつかれちゃうよ?」
「これでもサーカス団員なんだから平気だって!…っていうか何もしてない時だったとしても、フィスが軽すぎるから疲れなんて感じないと思う」
「……ん、じゃあ、おねがいするね…」
「はいよ」
「ヴィレッタ」
「ん?」
「ありがとう」
「どーいたしまして。さ、行くよ!」

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執筆:2013/07/15

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