My world
attention!!
この作品では、お相手が男性となっております。女の子ではありません。
設定も、カヲル誕生時期を勝手に創作しております。シンジlove! シンジ命!?なカヲルは存在しません。
上記の内容がご理解いただける方のみ先へお進みください。受け付けられない方は、大変申し訳ありませんがお引き返しください。万が一事後に気分を害されましても、管理人は責任を負いかねますことご了承ください。
それでは長々と書きましたが、少しでもお楽しみ頂けると嬉しいです。
僕が初めて渚カヲルとして自我を得た時、彼は微笑みながら手を差し出してくれた。
呼吸の仕方さえ分からない僕を、ゆっくりと導く声は親鳥に続く雛同様、この世の全て
僕に命を与えたリリン
名字博士
僕が初めて目にしたリリンであり、僕の世界。つまらない実験も、検査も名字博士が居るだけで、呆れるくらいに輝いた。この人が全てこの頃の僕はそう豪語して憚らなかったんだ。
しかし現実に引き戻されるのは早い。
ある時、「ゲヒルン」で実験が失敗して被害者が出た。名字博士は1日泣きそうな顔。不思議と気分が塞いだので、博士とお話でもしようと彼の研究室を訪ねた。
「ユイさんっ…」
彼が求めたのは僕ではない誰か、そして彼は僕に気付かない。リリンの身体はいつかなくなってしまう。永遠なんて存在しない。抗うことのできない節理が存在するから、リリンはもがき、苦しむ。今を必死に生きようとして。
僕は―使途は違う所詮プログラムされた命。リリンとは交わることのない時間の流れの中
それでも…僕は名字博士とどこかで繋がっていたかった。
事件後の博士は目も当てられなかった。ひたすら研究に没頭していた。何かに脅えるように、焦りながら―
世界の崩壊は突然だった
「カヲル…」
「どうしたんだい名字博士?」
久しぶりに話した彼。憔悴しきっていて、以前輝いていた瞳は彼方遠くへ消え去っていた
「カヲル、ごめんな、ごめんなぁ」
狂ったオームのように唯、謝罪を繰り返す名字博士
「顔をあげて博士。僕は貴方に謝罪されるようなことは、なにもされていないよ。」
ゆっくりと向けられた顔。あの日から僕の世界が、名字博士の存在が奪われてゆく
その日彼は行方を眩ませた―
残されたものは何もない。研究資料も何もかも抹消されていた。まるで初めから存在しなかったかのように
My world
ねぇ名字博士、何処にいますか?生きていますか?今度僕は―貴方が救いたかった女性の息子に合います。名字博士、僕はどうすればいいですか?
あとがき
久々のevaでした。sweetie、漫画は全部読んだんですが、アニメと映画をがっつり見ていないので、どのカヲル君なのやらという感じです。
こんなんでしたが、読んで下さってありがとうございました。
inspired by 青空と黒い猫