胃袋を掴め



「おはよーアレックスー。」

「おはようナナシ。」

「今日のお昼ごはんなーに?」

「パスタとオムレツ、後お店のおじさんがおまけしてくれたイチゴ!」

「やったー!!!」

『ふふふっ、凄い喜びよう。』

「アレックスのご飯食べれて、ナナシしあわせ!」

「大袈裟よ。そう言えばナナシは料理しないの?」

「うーんとね、ニコラスのお料理聞いた?」

「えぇ、豪快、なんですってね。」

「あははは、そうそう。それであたしはねー、」

「ナナシは…?」

「なんと、殺戮兵器が作れまーす!!」

「えっ?」

「まえーに、作ったんだけどね見た目も悪くってー、こうゴゴゴォオオって感じだった!」

『食べ物からそんな音しないわよ…ナナシ。』

「だからねー2人から、お料理禁止されたのー。」

「そ、そうだったの。」

「だから、アレックス羨ましー」

「今度一緒に作る?」

「いーのっ!?」

「えぇ!」

「やたー!!」

「たでーまー。」

「おかえりっ、ウォリック、ニコラス!!!」

『機嫌いーな。』

「うん!!」

「アレっちゃんと良いことでもあったんかー?」

「一緒にお料理するの!今度!!」

「料理!?」

『おい、料理禁止令出してただろ…』

「アレックスと一緒だから大丈夫だもん。」

「ど、どうしたのウォリック?急に蹲ったりして…。」

『こいつの料理の被害者だから。』

「ニコラスひどいよっ!?」

「え、あの、そんなに?」

「アレのせいで俺ちゃん二日寝込んだ…」

「…ほら、でも私も一緒だから!?」

「だから大丈夫だもん!!」

「アレっちゃんの言うこと聞くんだよ?」

「うん。」

『食えるもん作れよ。』

「ナナシの料理は食べれるもーん。」

『嘘言え、俺だって寝込んだんだぞ。』

「え、ニコラスもなの!?」

「2人のお腹が気分じゃなかっただけー!」

「どんな気分、それ…」

「ウォリック本当に大丈夫?」

「俺ちゃん駄目ー、看病して〜。」

「…ねぇナナシ。」

「んー?」

「ウォリックにお粥作ってあげましょう?」

「んがっ!?」

「はーい!」

「いや、元気!元気になった!?」

「そんなに、食べたくないのっ?」

「うっ、」

「おねぇちゃん悲しい…」

「ナナシ…」

「ね、ねぇちゃん。」

『あーあ。』

「びみょーな入り方すんの止めよーか。」

「ニコラスはどうなの?」

「あぅ、ニコラスは食べてくれるよねっ?」

『…あぁ。』

「っ、ニコラス大好きっ!!」

「ちょ、ねぇちゃん!?」

「諦めなさいウォリック。今のはニコラスの勝ちよ。」




胃袋を掴め



(ニコラスのために頑張るね!?)

(頼むから食えるもん作ってくれよ。)

(うんっ。)





あとがき
なんじゃらほーい。良くある料理下手な子ねた。




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