3.5:神様の転寝
青い、青い、蒼い。蒼が眼前に広がっている。
『また、か。』
意識ははっきりしているのに、体は動かない。楽しいも何も感じない。ただ、暗い蒼に包まれている。
頭上を見上げれば微かに差し込む光。ゆらり、ゆらりと流れと共に屈折を繰り返す。
『この風景、何の意味がある…』
繰り返される疑問
『だが、直に―』
突如、世界が光に浸食された。足にさらりとした浜の砂が触れて…
「んっ、」
「あ、ななしが起きたわ!」
「おはよう、」
「ねぇ、今度のパーティー用のドレスを買いに行きましょうよ!!」
「…直ぐに支度するわ、エリシュカ。」
神様の転寝
(海岸:素敵な恋への憧れ)
(海底:心に秘めた欲望、本心)
(最近の夢と何も知らない私)
あとがき
凄く久しぶりです、これ。相変わらず、平門さんが出てこない…
夢ココロ占いさんから、海岸・海底の意は引っ張ってきました。