毛布に包まれて

季節は春。心凍てつく冬が去り暖かな日々が、日々が?

「ひらとぉ、今、春だよね…」

「あぁ、春だな。」

「春って暖かいんだよね?」

「そうだな。」

「なんで寒いのぉぉぉおお!?」

外は大吹雪。

「雪国の上空だからな、仕方ない。」

執務にかかりっきりの平門を後目に、毛布にくるまっている私。

「何でそんな所通ってんですか!?」

「仕事に決まってるだろう。寒さでやられたのか?」

「きぃぃぃいいい!!」

奇声を上げると、可哀想なものでも見るかのような視線を寄こされた。溜息だけついて書類に向かう平門。

『そーですか、そーですか。そんなに仕事が大事ですか、このヤロー。』

「はぁ、ななし。」

「なんですかー、仕事のむしー。」

「それは俺のことか?」

「どーでしょうねー。」

さっきよりも毛布にくるまって視界を遮断する。

「ななし。」

『ふーんだ、仕返ししてやるんだもーん。』

「はぁ、まったく仕方のない娘だ。」

「…」

「ななし、そうしているとまるで蓑虫のようだぞ。」

「カワイイデスヨネー。」

「くっく、本当に仕方のない奴だな。」


毛布に包まれて

あとがき
意味もなくふわふわしたものが書きたかっただけなんです。


駄作でしたが此処まで読んで下さってありがとうございました!!


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