潰れる心

泣いているななしちゃんを見て思ったんだ。どうして平門さんなのか、と

「ななしちゃん?」

殆ど無意識に声をかけていた。

「どうしたの!?どっか痛いの?療師の所行く?」

笑えるね、理由なんて分かりきってるのに。対する君は、

「ひ、えぐっ、」

無言の拒絶。気に入らないな…

「なんで…何で平門さんなの?」

その問いの裏は

『どうして僕じゃないの?』

ななしちゃん気付いてる?

「―憧れは憧れじゃないのかな?」

言わんとしてることが分かってきたのかな。可愛らしい顔が青白く、固まっていく…

もうひと押し

「平門さんの好きな子ななしちゃんの親友、だよね?」

あはは、とってもいい顔だね。

人の心が潰れる瞬間

(鈍い音を立て崩れるそれ)

(心が歓喜した)


あとがき
おっと、病んでますね。自分がなのか、自分の中の喰はんがなのかは定かでないです…

駄作でしたがご一読ありがとうございました。
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -