Hopeless love
「大丈夫ですっ、気にしないでください。」
その時できる精一杯の笑顔で、平門さんに向けた言葉。涙を見せないように必死だったんだ。
けどやっぱり駄目で自室に戻って号泣しちゃった。情けないね…
明日からどうやって顔を合わせよう?辛い気持ちと同じ位平門さんに会いたいんです。
私のことを「ななし」って呼んでくれる平門さんの声が耳に残っていて…
どうしたら紛らわせられますか?忘れられないんです。
「ななしちゃん?」
「うぅっ、じきっ、くん?」
「どうしたの!?どっか痛いの?療師の所行く?」
ごめんなさい、喰君。今はその優しさが痛いんです。
「…」
「ひっ、えぐっ」
「ねぇ、ななしちゃん。」
「はひっ?」
「なんで…何で平門さんなの?」
「へ?」
どうして?どうして喰君の口から、平門さんの名前が出てくるの?
「ななしちゃんが平門さんに憧れてるのも知ってる。」
「じきくっ?」
「でも、憧れは憧れじゃないのかな?それに―」
「ぃやっ、」
やめて、それ以上言わないで。キキタクナイ
「平門さんの好きな子ななしちゃんの親友、だよね。」
Hopeless love
(叶うことのない恋)
あとがき
一応、喰様の夢に分類してみました。平門さん失恋で引っ張るつもりが、何故か喰様を出してみたくなり初出演!!
敢えて傷口を抉る喰はん。平門さんばっかり見てたヒロインに嫉妬してたんですよ、きっと。うん、その結果こんな感じに…
何かもう、何にも言えない駄作でしたが、ご一読ありがとうございました!!!!
inspired by 叶わなかった恋でも…