貴方にくびったけ

「どれにしようかしら?」

「どうしたんだい?」

「貴方のネクタイの柄を選んでるの。」

「あぁ、いつもありがとう、ななし。」

「どういたしまして。うーん、この前は星だったでしょう。」

「その前はハート柄だったね。」

「えぇ、療師と燭君がいらっしゃった時ね。時辰なんでも似合うんだもの。」

「僕の魅力さ!」

「じゃあ、今度は豹柄なんてどうかしら?」

「だいぶ、ぶっ飛んだな。」

「御自慢の魅力で着こなしてみせて?」

「もちろん。なんたって、ななしの愛の印だからな!!」



貴方にくびったけ


(なんだその悪趣味なネクタイは。)

(あぁ、これか?ななしが選んでくれたんだ。)

(ななしさん…)



あとがき
常々思っていました。

この人すごい柄のネクタイしてんな!しかも、似合ってる!?絶対時辰さんの魅力だよ!!!

そんなこんなで誕生しました。設定はなんとなく、前作を引きずってます。

女性が男性にネクタイを贈るのは“貴方にくびったけ”という意味もあるらしいです。ヤホーさんに相談するまで束縛の意しかないと思っていました、はい。


御一読ありがとうございました!!

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