あの日、失くしたものは戻らない
今日、クルーの1人に告白されたの。素敵な子よ、一回りくらい違うけど。


初々しくって、誠実そうな子。ふふふ、ティンみたいに死んだ目なんてしてないわ。


弱そう?まさか、結構強いのよ彼。筋肉隆々で、抱きしめられたら窒息死しちゃうかも。


室内競技をやってただけあって色白なのよ、貴方と違って。


ねぇ、妬いた?ティンのいない所で、貴方と正反対の男性に口説かれてるのよ。


私が悪い?馬鹿言わないで。私は悪くないわ。悪いのは私を遺して逝ってしまったティンじゃない。


ほんとに罪深い人ね、貴方って人は。すっごくいい子なのよその子。周りから私が疎まれるくらい。




だけどね、



だけど、全く興味が持てないの。



なんで、先に逝ったの?
ねぇ、ティン貴方以上なんて見つからないのよ。誰とだってティンと比べちゃう。忘れられないの。その髪も、目も、声も、肌も、その傷だって。


だからティン、早く迎えに来て?
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