きらきらの眼
僕は小鳥。でも、普通の鳥じゃない、かな?


「おーい、なまえー。」


あ、ご主人様が呼んでる。僕のご主人様は伊織って言って、貸本屋をやってるんだ。ちなみにこのなまえって名前は伊織がくれたんだよ。


「いおり、もういいの?」


「あぁ、取締局の連中は帰ったよ。」


最近やたら訪れるようになった黒服の連中が煩わしい。だって、あいつらが来るたびに僕は母屋の方に非難しなきゃいけないんだもん。店に戻って、定位置の籠に入る。うー、身を潜めるのって疲れるよね。


「ぎんとちよはそのままだからいいよね。」


「そのままって訳でもないけど…なまえよりましかしら?」


「そうだよー。ぼくうらやましい…」


「そんなしょげんなって!俺だって尻尾隠しただけなんだぜ!!」


それでも人前に出れるじゃないかー。人形にも変化できるし。なんてワイワイやってたら、伊織がシッって言って、僕を隠すように戸口との間に立った。


「…まだ何か?」


「度々すみません。さっき気になった本があったんで、覚えてるうちにと思って。」


あ、よく聞く声だ。確か変化した千代に迫ってる奴、だったよね。



「そうでしたか、どの本ですか?」


「えーと、確かこっちの方だったと…」


ん、伊織がじりじり寄って来てる。もしかして、取締局のやつこっちに来てるの?


「あーっ!あった、これです、これ!!あれ?」


あちゃー、ばっちり目が合ったよ。


「この鳥の置物さっきまでありましたっけ?」


「丁度飾ろうとしてる時に、お見えになったんですよ。」


「そうだったんですか。でも、変わってますね。」


変わってるって言わないで欲しいな。まぁ、仕方ないけど。


「変わって、ますか?」


「あ、すみません。そんなつもりじゃなかったんですけど。でも、初めてみました。目に硝子玉入れた鳥の置物なんて…」


だって、僕は硝子玉の眼を光らせた小鳥、の置物に付いたツクモガミだから。





きらきらの眼







あとがき
書いてる途中でよく分からなくなったです。硝子玉はビー玉をイメージにしてるんですけど、小鳥サイズってあんのかな?どっちかってと、剥製って考えた方がいいのかな?ふむ、本当によく分からない。


駄作でしたが此処まで読んで下さってありがとうございました!!!





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