ばいがえし

「菓子を寄こせ。」


このお方は一体何を仰っているのでしょうか…


「さっさとしろ。さもなくば、」


「お待ちください、確か此処に、」


あった。さっき頬に赤い手形を付けた師匠に頂いた物。とりあえずこれを渡しておけばいいでしょう。そこ、舌打ちしない。潜めているつもりでしょうが、聞こえてますからね?


「何で持ってやがる。」


「師匠からのお裾わけです。」


しかめっ面に可愛らしい包み紙に包まれたキャンディー。頗るミスマッチングである。キャンディーが可哀想で仕方がない。


「ちっ、」


「あ、何するんですか!?お菓子は貴重品なんですよ!!」


普段出回らないお菓子を投げ捨てやがりましたよ、この兵士長殿。食べるとは思っていなかったけれど、これはいい流れではないだろうか。


「ところで、兵士長殿。」


「あぁ”」


「お菓子をくださいな。」


ピシッと音がしそうなほど綺麗に硬直されました。巨人の前でさえ見られない硬直ぶりです。この場に悪友ハンジ分隊長殿がいらっしゃらないことが大変残念な程。


「くださらないのですか?でしたら…」


ふふふふ、ハンジ分隊長殿と考え抜いた悪戯、もとい辱めです。これなら流石の兵士長殿もダメージを受ける筈です!!


そう意気揚々と紙袋を押しつけ、その場を去った自分を今とても撲殺したいです。



倍返し。効果は抜群だ!



(おーいヴェラ、大丈夫か?)


(そっとしておきなよギーナ。)


(何があったんだよ…)


(収穫祭で渡したやつ装着したリヴァイが部屋に待ち構えてたんだって。)


(あー、あのドピンクの卑猥な下着達か…)


((ご愁傷様。))




あとがき
さーせんしたぁぁああああああ!!!!


何処までも変態な兵士長殿を追いかけて行きます。すみません。嫌いじゃないんですよ彼のこと。勢い余った感じです、はい。


皆様、Happy Halloween!!!!!!!







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