赤いサルビアを胸に
*attention
何時もの通り、かっこいい兵士長殿は家出中です。
イライラが募る。
「おい、」
「は、ハィィい!?如何なさいましたか兵長!??」
周囲が脅えるのは何時ものことだが、今はそれさえうっとおしい。
「ヴェラは、」
「ヴェラならまだまだ帰ってこないよ〜。」
「てめぇに聞いてねぇよ、ハンジ。」
湧いて出たハンジが兵士の代わりに答えた。こいつが答えたということ以上に、その解答にイライラがます。
「ギーナに付いてったからねー、来週まで戻ってこないんじゃない?」
「クソッ、」
恋焦がれて止まない彼女に、もう3日も会っていない。1日だけでも耐えられないというのに、もう3日目だ。早くあの絶対零度の瞳に蔑まれたい。あのぽってりした紅い唇が発する罵倒を浴びたい。
「ひぃ!?」
「うわー、だいぶイッちゃってるねリヴァイ!」
「刻まれてぇのか…」
「嫌だなぁ〜。でもほら、少し時間をおいたら、彼女の魅力が倍増するかもしれないよ?」
ヴェラの魅力が増す、だと!?だ、ダメだ。俺の妄想では補えん!!
「妄想だけで悶絶する人間初めてみたよ〜。ねぇ、リヴァイ。今度是非研究させて!!」
『自分のこと棚上げしてる!!??』
「ヴェラよ、会うのが楽しみだ…」
いつの間にかイライラは消えていた。
赤いサルビアを胸に
(何時何処だって、)
(お前のことばかり思う。)
あとがき
相変わらず此処の兵士長殿はかっこよくなりませんね!私の頭が可哀想なんですよね…まじごめんなさい。ファンのお姉様方に後ろから刺されそうで怖いです。
9/20のお花が赤いサルビアと言うことで、もっとまともなもんにする予定でした。何を間違えたのやら、自分でも不思議なくらいです…
駄作でしたが此処まで読んで下さって、ありがとうございました!!!!!