「マツバさん、どうして土用の丑の日はウナギを食べるんですか?」

「うーん、昔からの風習だから広まった理由は諸説あるけど、結局は暑い時期を乗り切る栄養をつけるためにウナギを食べよう、ってことらしいよ。」

「くっ、先人達よ!何故ウナギにしたし。」

「あれ?ウナギ嫌いだっけ?」

「嫌いではないですが、あまり進んで食べようとは思わなくて・・・。タレはおいしくて好きなんですが。」

「確かにあのタレはおいしいよね。」

「もうタレだけでよくないですか?あれでどんぶりご飯食べれますよ。」

「僕はウナギでもいいと思うけど、大元の由来は『丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない』という民間伝承からきてるみたいなんだ。」

「え?じゃぁ、うどんとか梅干とかでもいい感じなんですか?」

「今では殆ど見られないけど、それを食べる習慣もあったみたいだね。」

「へぇー!」

「なんでウナギ?って聞かれると確固とした由緒由来が有るってわけじゃないみたいだし。」

「そんな物知りなマツバさんについでに聞きますが、『土用の丑の日』ってどうやって決めてるんですか?」

「・・・ちょっと難しいかもしれないけど、知りたい?(ニッコリ)」

「えええ遠慮しておきます!!(絶対に“ちょっと”じゃないぜ、あの笑顔は!)」

「そうだなぁ・・・。土用の丑の日は年に数回あるってだけ教えといてあげるよ。」

「夏だけじゃなくて?」

「うん。最近は夏以外の土用の丑の日にもウナギを食べる習慣を普及させようという動きもあるみたいだよ。」

「私は夏だけでいいと思いますー。」



意外に物知りなマツバさんと。


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