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ニトロさま
ゆびきった。あなたにあげる。やくそくを果たせないわたしを許して
ラヴレターに赤いアネモネを1輪添えてお別れのご挨拶とします
ゲリラエンド
31世紀でならぼくら上手に愛しあえるから
バッドバイの雨が君のまつげを濡らす
終わりの愛し方を知らなかっただけ
声だけ持って待ってるよ
ぼくが海底でも息できるようになったらきみを掬いあげてあげる
わたしが宇宙でも歩けるようになったらあなたを引き摺りおろしてあげる
今日この日にこんな夕日をみたら明日を信じてしまうだろ
地球が破裂する2秒前にひとつになって不器用に愛し合ってそしたら宇宙のちりとなるだろうけど、きっと惑星の卵になれる
向日葵の午後。青い空。白昼夢。愛してなんかいなかったのに愛し合ってしまったふたり。入道雲。夕立の予感。若気の至り。白いカーテンに彼女の悲鳴がいまも残響している。
ただ部屋の隅で黒の毛布にくるまって夜を待ちわびる毎日
アイ・ハド・ネヴァー・ドリームド
荒野できみだけが微笑むのだった
そしてやっぱりわたしはさめざめと泣くだけ
樫井あぐりさま
アルファにおめめが
あのこがいたあの朝
きっと優しい嘘よ
だって、居なくなりはしない
遺言は彼に伝言しました
もしも明日、目が覚めたら
どうか君が(生きて)いますように
穴 埋 め
眼を綴じて耳を鬱いで
鈍でなにが悪い
永遠に来ないいつか
さよならスピカ
墜落するステラ
僕のお兄さんは意地が悪い
どうかわたしを忘れてしまって
誰も君を咎めようとはしない
さあ迎撃の準備を
最後が終わるまで
夢を見る夢をみた夢をミルだろう
別れとは斯くも甘い口付け
紗霧さま
君に忘れられたくない為に、僕が吐いた大嘘に君は救われたと笑ったせいで、僕はとたんに消えたくなったよ。
忘れるなんて許さない。
世界を喰い殺したのは、君の甘さと僕の弱さだったって知っていた?
涙を流すと死ぬらしい。
僕は明日の約束をした。明日が来ないことなんてわかってはいたけれどももしかしたらと願わずにはいられなかったんだ。それがどれほど愚かしい行為であるか知っていたにもかかわらず、ね。
相変わらず、優しいね、キミ。
小指を結い合わせた赤い糸は繋がっていなかったみたいだ。
考えたくもないよ、1人残された後のことは。
甘ったるいだけの理想論をふりかざす偽善者とニセモノの幸福を売りわたすペテン師――まあ、つまりは君と僕だけど、が愛し合ったことはまぎれもない事実だから。
笑えない、救われない、くだらないジョークだ。