貴方の言葉は、いつだって




「宇崎先生、質問があります!」
「宇崎先生保険医だから」
「彼女いますか?」
「………」


あ、イラッてした。
今左目がひくってなってイラッてした。

私は宇崎先生が好き。
でも宇崎先生は私に興味無いみたい。
くそ。

「いないんですか〜?」
「……お前に言う必要ないだろ」
「生徒が質問してるのにぃ〜」
「宇崎先生保険医だから」


ぷくりと頬を膨らませて怒りをアピールしてみると、宇崎先生は心底うんざりした顔を返してきた。


「大体、高校生は高校生らしくオトモダチと恋に明け暮れなさい。少しくらい不純でいーから」
「そんなことしたら先生妬いちゃいますね」
「妬かないから安心しなさい」


かりかりかりかり
先生は仕事中。こんな涼しい部屋で、ずるい。


「先生は年下嫌い?」
「そーね。大人のお姉さんが好みかな」
「高校生だって大人です!子供じゃないです!」
「はいはい、そーね」
「……生徒は先生と恋しちゃいけないの?」
「暗黙の了解なの。大人なら判るでしょ?」
「まだ子供です」
「だからじゃねーの」


先生は机と向き合ったまま続ける。

「都合良い時だけ大人だ子供だってふらふらしてる、ガキだからじゃねーの」


それきり宇崎先生は何も言ってくれなかった。
私も、何も言えなかった。







それでも前に進むのは、バカなことかな?





ぱちぱち第二段。
高校生って微妙な立ち位置よね。
しかし宇崎先生たるそうだなぁ…。


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(C)神様の独り言 2010.7.1
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