腕や体
白い肌に増えていく傷を見て溜息をついた


自分がやったんじゃない
全て他人にやられた傷跡だった


手の切り傷は多分ブン太
ブン太は真正面からぶつかれないから僕の下駄箱にカッターの刃を忍ばせておいたり
とにかくカッター=ブン太
よくそんな苛める奴の為にカッターの刃を買うよな。と違う所に関心が行くくらい
カッターの刃は100%の確立でブン太

後、たんこぶが耐えないのは三強が僕を的にしてサーブを打ち込むから
立海のバケモノとも言える三強のサーブは殺人球

幸い反射神経と動体視力のお陰で気絶や死ぬことはないけれど
最近打ちすぎたせいか首が回らなくなってきた
三人のコントロールはやっぱりすごい


お腹の痣は赤也
赤也は怖いもの知らずだからすれ違う度に殴られる
避けようにも赤也が待ち伏せするからどうしようもない

最近はお腹の中にジャンプを忍ばせておくと言う防御方を見出した


仁王と柳生は見て見ぬフリ
傍観者が一番酷いって二人は知らない


ジャッカルだけは僕の味方だった




僕は最初からこんな嫌われてた訳じゃない
元々は皆仲良くて可愛がってもらっていた


漫画でよくある話
後輩のマネージャーが入ってきて
僕が邪魔になったから排除しようとしてるだけの話


殴られる痛みとか
悔しさとかはもうとっくの昔に忘れた



ただ

殴られたり
蹴られたりした後

皆があの子に綺麗な笑顔を見せているのを見ると


胸が痛くなるのは今でも消えていなかった……







00.


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