チュパカブラ
高杉→姫子 銀時→弟
銀時はSkype通話で向こうの人とゲームをプレイ。
俺は自分の部屋で俺と銀時のにゃんにゃんしてるR-指定入ったエロ漫画を描いていた。
JAM projectを作業用BGMにノリノリで漫画を描く。
「おォのれの内にぃ眠る〜〜真紅の炎ォォォォ解き放てぇぇぇぇ!!」(Maverick 〜覚醒されし獣〜)
ノリノリ。超ノリノリ。どれ位ノリノリと聞かれれば周りの物音が聞こえない位ノリノリ。しかしそこで突然音楽に交じって奇妙な声が聞こえてくる。激しいロックな音楽に紛れて低いくぐもった怪しい声。
「晋助ぇ、晋助ぇ」
怪しい小さな声に気が付いて音楽を止めたら、それは銀時の声だった。忘れていた。俺今、イヤホンしていたんだった。勿論突然そこにいる銀時の気配に物凄くビビった。
「驚かすんじゃねぇ馬鹿野郎!」
「ねぃねぃ晋助。なんか外で変な声がするんだけど」
「蛙だべや」(突然北海道弁/私がそうだったから、ごめんなさい)
「蛙なら俺だってすぐ分かる。でもあれそういう声じゃねぇよ」
声がすると聞かれてくぐもった声とかなら蛙、虫、キツネや猫かと聞いてみたが全て当たらない。銀時は積極的に外へ行って確認してくると言い出し、飛び出していったが数分して帰還。
「デブリーフィング」
「おう」
「結果。何もなしでした総督」
「そうか」
それで終わったと思えば今度は俺の部屋からも声が聞こえて来た。本当に人の声だった。しかも物音がしないという説明できない出来事で。説明しておくと俺の部屋は二階。弟も二階。銀時は玄関側で道路側な上、人通りがまぁまぁある道の前を見下ろせる。反対に俺は庭側で窓から下は畑や花畑しかない。銀時の部屋の前には店があり、その店の後ろ側で声を聞いたと言う。銀時の証言と共通するのは物音がしない、くぐもった人の声という事。
あと銀時と一緒に窓から外を見上げていたら、晴れているというのに小さな雲がそこで動いているのも見た。
Twitterで俺は今の状況をリアルタイム実況に移った。ニンデンドー3DSで録画しなかったのが少し心残りだが。その実況でコメントを残してくれる人と話し合った末色々な説が生まれた。
「チュパカブラ」
「スタンド」
「高速移動中にヘマをして唸っている殺せんせー」
白銀の星や世界を使われれば、能力がない俺達は何も感じない間に向こうは移動するので声しか聞こえない、という結果で。
とりあえず俺はそいつを「チュパカブラ」と名付けた。
そして別の日も。チュパカブラが現れたので今度こそ録画して証拠を撮るぞ!と重たいLLを窓際に置き自分は創作活動に勤しむ。しかし物音はしなくなった。奴は来ていたのに。なので今度は銀時と一緒に外へ出て様子を伺う事にした。
結果チュパカブラを見つける事は出来なかった。
チュパカブラの正体はいまだに掴めていない。
桂「ねぇ。君達何やってんの?」