テメェじゃねぇ!!
ある夜の事。
ワシはとある天人の星に寄って商品の契約やら取引やらで遅くなったんで、船に戻る為にタクシーという、地球で言う籠を呼んだ。
タクシーの中では運転手さんといろんな話で盛り上がった。
そして、タクシーは山の中の暗い道を通った。近道ですぐに海岸に停泊させてる船に行けるらしいんで。
脇にはうっそうとした森になっており、他の車は見当たらん。
そん時、タクシーの運転手は人が変わったように暗い顔をしてこう言った。
「いいですか、ここでは絶対に車の窓側を見てはいけません。絶対ですよ・・・」
ワシは運転手に驚き、「おん・・・」としか言えんかった。
なおもタクシーは森の中を走る。
しかし、おかしいなと思ったワシは聞いてみた。
「なんで見てはいけないなが?」
でも、運転手に反応は無く何も言わん。ワシはだんだん怖くなって来た。
その時。
見るなといわれていた窓側から「う〜う〜」と言う声が聞こえてくる。
なんだと思ってワシは窓側を見てしもうた。
すると、窓にぬ〜っと怒りを浮かべた男の形相が現われてワシの顔を見てこう言った。
「てめぇじゃねぇ!!」
気が付いたら快援隊の船の前。
何年か前その山道でひき逃げ事故があり、一人の男性が亡くなり犯人は捕まっていないそう。
そして、男の方は毎晩毎晩そこを通る車を調べ、自分をひいた犯人を探しているらしい。
銀「ちょ、辰馬さん短いんですけどこれ超怖い」
坂「あの後酒飲んじょきコロッと忘れてしまっての。思い出すまでずっと忘れてた、はははは」
高「そのポジティブ精神俺にも分けてくれよ」