「そういえば、私の戸籍ってあるの?
気になってたんだけど」
お決まりになったお茶会で、疑問に思っていたことを尋ねた
「おお、その事か
実は調べたらのう、孤児として戸籍があったねじゃ」
お茶を飲みながらアルバスはそう話す
「……孤児?」
「うむ。両親は幼い頃に他界し、親戚もいなかったため孤児院にいたらしい
年はツバサと同じじゃ」
アルバスの言葉に、胸がドクンと脈打つ
「孤児院の話だと、行方不明になっているそうじゃ
行方不明になったのは預けられてすぐ。生後3ヶ月の時だそうじゃ」
頭が、考えることを拒否しているまるで、今までの私を否定されるのを恐れるかのように
「……私は、ダレ?」
呟くことしか、出来なかった
「ツバサはツバサじゃよ」
「じゃあ、どうして私はホグワーツに倒れてたの?孤児の私と異世界の私…
私は、ダレなの!?」
「こればかりは、わしもわからんのじゃよ」
アルバスの顔を見て、ツバサは我にかえった
「ごめんアルバス、八つ当たりだわ」
「気にするでない」
「……うん、ありがと」
アルバスの優しさを感じ、ツバサの胸にあたたかさが広がった
(……ワカラナイだらけだけど、1人じゃないから)
頑張って生きていこうと、思うのだった
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