悲しみに溺れたまま、私は生きていた トリップしたという現実を受け入れられない私は、生きる屍のようだろう そんな私を、支えているのがあの男 飽きもせずに毎日私の部屋に来ては、話をしていく もちろん私の返答はなく、レイザーが1人で話しているだけ 「エリは綺麗な黒髪だよな」 「エリは何歳くらいなんだ?オレよりは下だよな」 「このグリードアイランドじゃオレは悪者なんだぜ」 毎日毎日レイザーは来る そして1人で話すだけ 私は、怒鳴られても仕方ないコトをしているのにレイザーは笑って話す 生きるコトを拒否した私を、優しく包んでくれる そんなレイザーが、私の中心になるのに時間はかからなかった <* | #> しおり+ もどる |