赤犬がエースとルフィを追い詰めていた

そんな時、新たな人物が現れた
その人物は、赤犬の前に立ちはだかり、そして顔面に蹴りをいれ叫んだ


「お前がうっせーんだよッ、くそじじいーーッ!!

てかエースになにやってくれちゃったわけ?

え、鎖で繋がれてたってだけでムカつくってのに、まだなんかやっちゃうわけ?

てか胸に薔薇なんか飾っちゃって、何様?俺は薔薇が似合うおじ様なんだぜ、とか思っちゃってる?え、まじで引くんですけど

しかも真っ赤なスーツなんか来ちゃって、俺は燃えるようなかっこいいおじ様なんだぜ、とか思っちゃってるの?え、自分の歳、考えた?じじいが真っ赤なスーツ着ても、結局はじじいなんだよッ!

しかも、なにその口調!ちょる、とかどういう意味なわけ!?てか、ちょるちょる言ってるの恥ずかしくない?こっちはウザくて堪らないんですけどー

どこの方言やって感じ!それがかっこいいと思ってるなら、あんたも……ぷっ!

しかも呼び名が赤犬とか、ちょー笑えるんですけど!
桃太郎だよね、それ!え、昔話からつけられたんだ、その呼び名

赤犬に、黄猿に青雉
完璧に桃太郎の家来じゃん!てことは桃太郎がセンゴク?
元帥が桃太郎か、そうかそうか

うん、まじで笑えるー!
てかネーミングセンス、全くないよね!絶対、陰でみんな笑ってるから!海賊の間じゃ、広がってるしねッ

てか、大将なのに彼女やら妻やらいないわけ?薔薇やら真っ赤なスーツでアピールしてるのに、誰も寄ってこないわけ?

え、すんごい哀れに思えるんだけど!てか可哀想すぎる!

このままいけば、あんたは将来寂しく老後生活だな!

1人イスに座り景色を眺めても、隣には誰もいない
周りを駆け回る可愛い孫もいない老後生活

うっわ、可哀想!頑張ってアピールした結果がそれとか、まじで可哀想!

私だったらそんな老後生活は、絶対嫌だわ…
なのに海軍大将赤犬が、そんな老後生活を送るなんて……

か・わ・い・そ・う!」


セロンは赤犬に勝利した
赤犬は膝をつき、悲しみに暮れている

辺りはどよどよとざわめき、新たな人物を警戒している

セロンはそんなこと気にもせず、エースとルフィの目の前に行き、叫んだ

「ルフィ!!会いたかったッ」

むぎゅーっとルフィを抱き締めたセロンは、ぐりぐりと頭を撫でている

対するルフィは、セロンの豊満な胸に圧迫され窒息していた


「もー、ホントにルフィは可愛いんだから!」

満足したのか、ルフィをようやく離したセロンにルフィが叫んだ


「ね、姉ちゃんッ!!」


「「「「「ね、姉ちゃんんーーーーーッ!!!??」」」」」


海賊と海軍の叫びが、広場に響き渡るのだった


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