セロンが持ってきた酒は、一樽だけではなかった

それを運ぼうとセロンは船に戻ろうと考えていた


宴の準備を始めた白ひげ海賊団を横目で見たセロンは、白ひげに問うた


「私の船員を、参加させても?」

「グララララ、当たり前だろうが!」


「ありがとうございます
では、一度失礼させていただきます」


敬語は使っているが、敬っているのかいないのか……

白ひげのそばにいた隊長たちは思うのだった



場所は変わり


「姉さんっ!遅かったですね、大丈夫でしたか?」


「ロウ、宴に誘われたわよ

飲みたいって言ってたから、ちょうどいいでしょ」


セロンの前に立つ、人懐っこい笑みを浮かべる少年は宴と聞き、ニパッと笑った


「やった、宴なんて久しぶり!
あ、エースさんには、会えましたか…?」


心配そうに問うロウが可愛くて可愛くてセロンは笑みを浮かべる


「ええ、会えたわ

さ、ロウは皆に知らせに行きなさい」


「了解です!」


盛大に頷き、ロウは皆がいるであろう食堂に走って行った

セロンはそれを見送ると、マイペースに歩き出し、食堂に向かった
食堂には、全員が揃っていた


「ママ!おかえりなさい!」


「あ、ずりぃぞサクラ!
おかえり、母さん!」


ダッシュで抱きついてきた2人の子供


「ただいま、サクラ、ナツキ

皆もただいま!」


「「「おかえりなさい!」」」


食堂にいた子供から大人までが声を揃える


「とりあえず、モビーに移動しましょう?みんなを紹介しなきゃいけないし

そしたら、宴よ!」


セロンの言葉に、その場は盛り上がる

それに苦笑いをこぼしながら、セロンはモビーへ移動を開始するのだった







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