抱き合う2人を見た白ひげ海賊団は、固まる
対する2人は懐かしげに会話をしていた
「セロン!久しぶりだなッ」
「ええ…エースに会いたかったから、来ちゃった」
「いや、約束だからな」
セロンは腕のなかで微笑み、エースはぎゅうっと抱き締める
「新聞でエースのことは知ってたけど……
良かった、エースが仲間を見つけられて」
「……心配かけちまったな…」
「ううん、安心した
だからね、今日はその挨拶に来たの」
周りで話を聞いていた者たちは、魔女の変わり様に驚きながらも納得した
セロンはエースの腕からスルリと抜け出し、白ひげに向かった
「白ひげ、エースを息子にしてくれて、ありがとう
エースにも、幸せがようやく訪れた」
「……魔女がそんなヤツだったとは意外だなァ
冷酷無慈悲なヤツだと広まっていたが……」
「所詮、海軍や世界政府にとって私という存在はジャマなだけだから…
噂は所詮、噂なのよ」
「グララララ、面白い娘だ!
よし、今日は魔女との宴だァ!
息子共、宴の準備だ!!」
「「「っ!」」」
息を飲む船員たちに、白ひげが告げた
「末っ子と魔女の再会の日なんだ、宴をしねェで何をやる?」
「……宴しか、ないねい」
マルコがそう呟き、モビーは激しい喧騒に包まれるのだった
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