老人の言葉を聞き、ユウナは固まってしまった
(……なにを、言っているの?私があなたたちの、家族?
ありえないわ、だって私は日本人だもの)
疑っているのを察したのか、老人は説明を始めた
「私には6歳になる孫がいる
しかし、彼女は産まれてすぐ行方不明になってしまった
私たち一族は、彼女を探した
しかし、彼女を見つけることは出来なかった」
悲しげに目を伏せる老人
「彼女はきっとこの世界から飛ばされたのだと、結論を出した
しかし、一族の力をもってしても探し出すことは出来ず6年も経ってしまった」
老人は、辛そうに話す
「そして、今日がきた
いつものように孫の魔力を探していたら、見つけたのだ
そして、私の目の前にいる」
ゆったりと微笑む老人は、嘘をついているようには見えない
しかしユウナは戸惑うことしか出来なかった