無事に天空闘技場に到着したミライは着々と階を上げていた


「おい、ガキ」


「………なんですか?」


破落戸やら何やらが多い天空闘技場では、ミライのような見るからに弱そうな女の子は格好の的なのだ


「丁度いい、イライラしてたんだぁオレはよ」


「……ヒソカ、来ないかなぁ
そしたら戦わなくてすむのに」


見るからにゴツい男を前に、そう呟くミライ


「はっ、今更泣いても謝っても許さねぇからな!」


拳が目の前に迫るが、ミライは慌てずかわし、男の懐に入り込みアッパーを放った


「……よわ」


ピクピクと痙攣する男を見て呟くと同時に声がした


「ミライ」


「ヒソカ……」


「くくく、強くなったじゃないか」


不気味な笑みを浮かべるヒソカに寒気を感じ取った


「ちょなに、気持ち悪いんだけど…!」


「ヒドイなぁ、せっかく心配で迎えに来てあげたのに」


「いやヒソカに来られたら来られたで困るから」


先ほどまでヒソカ来ないかなあ、と考えていたのに現金だ


「ミライは今何階だっけ?」


「150階だけど」


それが何なのさ?


「早く200階においでよ
いつまでそんなトコロにいるつもりだい」


ヒソカの体から大量の殺気が漏れだした


「……もう少し待っててよね

私にだって予定があるし、今は貯金したいの!
それに、発だってまだ考えてないし」


発がなきゃ、弱いままだから楽しくないよ?とヒソカに告げると殺気が消えた


「んー、仕方無いなあ」


それじゃあ待ってるからね、とヒソカは去っていった


何なんだと思いながらもミライは明日から発を開発しようと、心に決めたのだった





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