「残り30秒です」
アナウンスが告げると同時にゴン、キルア、クラピカが現れた
続いて私とレオリオ
「長く困難な道に入り50分以内に壁を壊し、短く簡単な道から出る
たしかにこれなら全員で脱出できる」
クラピカの言葉にみんなが頷き、またアナウンスが流れる
「タイムアップーー!!
第三次試験通過人数27名!」
辺りを見渡すとやはりヒソカがこちらを見ていた
私はふらっとゴンたちから離れ、ヒソカのもとへ向かった
「お疲れヒソカ
……怪我、へいき?」
「これくらい平気さ
それにしても、ミライはギリギリだったね」
「……ちょっとめんどくさいトコに落ちたからね
でも友達も出来たし、いいかなぁって」
ミライは嬉しそうにそう言うと、ヒソカに尋ねる
「怪我、治そうか?」
「治せるのかい?」
ミライは素直にうん、と頷く
「じゃあ、お願いしようかな」
ヒソカがそう言うのを確認し、ミライは手をヒソカにかざし呟く
「天使の息吹」
かざした場所の傷が治り、ヒソカはニヤニヤ笑う
「くくく、成長したねえ」
「ま、ヒソカが師匠だからね」
照れ隠しに、そう告げる
受験生が移動を開始しているのが目に入った私は、外に繋がるドアをくぐるのだった
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