負け分のチップを払う部屋にて、各々が好きなように過ごす
そんなとき、クラピカが疑問を口にした
「キルア、さっきの技はどうやったんだ?」
「別に技ってほどのもんじゃないぜ?
ただ抜き取っただけ……ただ自分の肉体を操作して盗みやすくしたけど」
ビキビキとキルアの手が変化し、爪が鋭く伸びる
「どうやって使えるようになったの?」
「んー修行か?ガキの頃から色々やらされたからな」
「ふーん」
やっぱり修行、か
キルアはミライの言葉を聞くと、口を開いた
「ま、殺人鬼なんていっても結局アマチュアじゃん
オレ、一応元プロだし」
子供らしくない表情を浮かべるキルアを、私は客観的に見るだけ
「オヤジはもっとうまく盗む
抜き取るとき、相手の傷口から血が出ないからね」
「……ふん、頼もしい限りだな」
「(味方のうちは……な)」
冷や汗を流すレオリオに、冷静に判断するクラピカ
それが理解できたミライは苦笑いを浮かべた
(みんな、分かりやすいなぁ)
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