「ミライ、頑張って!」


「そうだぜ、どうせ行かなきゃなんねーんだからよ」


高所恐怖症とカミングアウトしたミライ

しかしゴンとキルアに背を押され、ミライはリングに向かった


「さて、勝負の方法を決めよう
オレは、デスマッチを提案する!」


リングにスキンヘッドの男が立ち、話し出す


「一方が負けを認めるか、または死ぬまで闘う
また武器は禁止だ」


「わかった、いいわよ」


そう告げるミライに、その場の空気が固まった

私が断るか悩むかすると思ったのだろう

一瞬戸惑った相手だが、すぐに復活し話し出す


「その覚悟見事!

それでは、勝負!」


向かってくる男を前に、ミライは立ち尽くすだけ

それに慌てたのは、私を見守っていた4人


「ミライ、避けないと危ないよ!」


「あんのバカ!武器もねぇのに真っ正面からぶつかんのかよっ」


ゴンとキルアが各々の言葉で叫ぶが、ミライはただ笑うだけ

男が目の前に迫った瞬間、ミライはその場から消えた


「どこだッ!?」


「ここだよー」


騒ぐ男の前に現れ、腕を拘束するミライ

男はバランスを崩し、地面に顔から倒れた


「ね、降参してくんない?」


男を足でげしげし蹴りながらそう告げるが、男は拘束を解こうともがく


ゴンやキルアからの応援が耳をうち、久しぶりの友達の感覚ミライは笑った


「ね、ぱっぱと降参してよ

…じゃなきゃ腕、折るよ?」


ミシミシと握っている男の腕に力を入れると、空気が凍る


「……断る」


瞬間、男の腕はミライによって折られ、男の悲鳴があがる


ミライはすぐに反対の腕も折る、と告げる


「……こ、降参…だ」


「ありがとー」


内心、最終試験のハンゾーみたいだとか思ったが、ゴンがあっちで喜んでいるのが見えたのですぐに忘れてしまった


(やっぱり友達って、良いわ)






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