現在進行形でカイトから説教をくらっているハルカ
悪いと自分でも思っているので素直に説教を受ける
「ハルカ、今までどこ行ってたんだ!心配してたんだからな?!
途中は気配が消えるし、次は馬鹿でかいオーラを感じるし……
ジンさんも心配してたんだぞ」
「……ごめんなさい、でも念はすこしマスターしたよ!
“纏”と“絶”と“練”くらいだけど
こっから応用技も習得しなきゃだから、カイトもヨロシク!」
このハルカの言葉にカイトとジンは驚くが、いち早く理解したのはジンだった
「ハルカは優秀だな!
オレの知る限りヤヨイ以来の逸材だぜ」
「ヤヨイってまさか……」
ジンの言葉に呟くハルカ
「にしてもヤヨイの奴、急に実家になんか帰りやがって!
このオレを放置するたぁ大したもんだぜ!」
豪快に笑いながら言う言葉にハルカは震えた
――ホントにジンとお母さんは知り合いなんだ……てか実家ってまるでさ夫婦みた、い?
ジンが父親とか言わないよね、お母さん?
私はこんな野生児の父親から産まれたわけ……?
「ヤヨイさんってジンさんの奥さんでしたよね?」
カイトが無邪気に問いかける
その言葉を聞いたハルカは愕然とした
「ああ。ハルカと同じみたいに、森ん中で拾ってなっ!念を教えたんだ
んでオレが惚れて結婚した!子供も二人いんだ」
どっちも絶対可愛がってやるんだ!と笑うジンにハルカは少し照れたが、すぐに恐怖が襲った
ジン・フリークスが私の父親
=ゴン・フリークスは私の弟
私はハンターの世界の血が混ざっていたの?
ていうか私の年齢とジンの年齢じゃ合わなくない?
「……ジン、子供って?」
か細い声で尋ねるハルカにジンは不思議そうにしたが答えた
「ゴンっていう息子と娘が1人だぜ?
娘の方はヤヨイが実家に連れてったからわかんねぇんだ
そおいや年はハルカと同じくらいか?」
「ん?ジン、私いま何歳に見える?」
「10歳くらいだろ?」
あぁ、そういうコトか…身体が縮んでる
世界を渡ったからかな
「そっか……」
てゆーかお母さん、私の父親って…まさかのジン?
確かに私には昔から父親がいなかった。父親の話になるとお母さんが悲しそうにするから、誰なの?なんて聞けなかった
確かにお母さんはハンターの世界にトリップしたからジンと結婚して子供がいても不思議じゃない
実際マンガでは母親が誰かなんて知らなかったから……
「ジンの奥さんの名前ってヤヨイなんだよね……?
その人さぁ右目の下に泣きボクロ、なかった?」
お母さんは右目の下に泣きボクロがある
ジンの奥さんにも同じ所に泣きボクロがあるんなら、私の父親はジンって事になる
「ん?よく知ってんなあ
確かにヤヨイの右目の下には泣きボクロがあるぜ
ハルカ、知り合いか?」
……お母さんっ!早くも私の父親探しは完結しました
捜索結果 ジンが父親でした
チーーン
虚しくもハルカの心の中で鐘の音が響き渡った
「…………さぁ?」
「って意味わかんねぇから!」
ジンが突っ込みカイトが苦笑いしている
だがハルカにも答えられる筈がない
ジン、貴方の娘は私なのよ!なんて……
しかもまだ私の憶測だし
お母さんがこっちに来たら、絶対問い詰めてやる
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