「――それに、これでダーズリー一家に復讐できるじゃない」



ニヤリと笑みを浮かべるクレアにハリーは苦笑いした




「相変わらずだね……」




「まあね!
あいつらポルターガイストだ、とか言って叫び出すよ、きっと!

そしたら面白い事になる」



「そうだね。それじゃあその超能力だか魔法だかを鍛えてダーズリー一家に復讐だ!」




「さすがハリー、そうこなくっちゃ!」



メラメラと闘士を燃やす2人の目は危なく輝いている

いかにダーズリー一家というものを恨んでいるかがわかる


ちょうどそこにクレア達の叔母にあたるペチュニアが部屋の前にやってきた




「さあ、起きて!早く!」



この声に双子は視線を合わせそろって溜め息をついた




「クレア、今日はまず行かないと……

この話は後でゆっくり話そう」



「そうね」



そう言葉を交わすと2人は部屋の扉を開け、キッチンに向かった

するとペチュニアが甲高い声で2人に命令する



「さぁクレアはベーコンと卵の具合を見ておくれ!

ハリーは皿の準備をおし」
「「「はい、おばさん」」」



お決まりの返事をする2人の息はぴったりだ
双子だからというのもあるかもしれないが、これしか返事をしないので合うのは当たり前なのだ



クレアは黙々とベーコンと卵を焼きハリーは皿を準備する


無言の2人をよそにペチュニアは可愛い可愛い息子のダドリーを迎えに行ったので2人は息をついた



「……はぁ………」



「あのババアめ!」



溜め息をつくハリーに暴言を吐くクレア



「まぁまぁ落ち着きなよ」


でも確かにムカつくよね……


そう言い笑みを浮かべたハリーが黒かった

周りのオーラがどす黒く、悪魔でも召喚するのではないかと思った位だ




「黒いっ!笑みがどす黒いよ、ハリー!」




「そう言うクレアだって性格悪いじゃん

それにこんな所で生活してるんだから、ひねくれた性格にもなるでしょ」



皿を並べ終わったのかイスに座るハリー



「ま、確かにね……こんなところにいて、純粋で素直な子供のままだったら尊敬するわ

チッ今にお前らに悪夢を見せてやる」



悪態をつきながら皿にベーコンと卵をのせクレアもテーブルについた




prev next


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -