「ねぇハリーッ!!」



聞いて!と興奮しながら話す少女に対して冷静に聞き返す少年



「どうしたのクレア?」



場所はとある家の狭い部屋の中
そこに2人の少女と少年がいる

いやここは部屋とは言えないかもしれない
なぜならここは階段下の物置だからだ

とある理由でここに住んでいるのだ
この2人は似てはいないが双子の姉弟らしくいつも一緒にいる




「私、超能力者になったみたい!!」



「……頭がおかしくなったのかい?」



愛する片割れの言葉に辛辣な言葉を返すハリーにクレアも言葉を返す




「酷いわねッ!ほら見てよ」



そう言うとクレアの目の前にあった時計がフワッと宙に浮かんだ




「……いつの間に手品なんか習ったんだよ」



あくまでも信じようとしないハリーにクレアは苛々しながらも言った




「手品じゃないし!

……多分だけど、超能力か魔法…だと思うんだ」



自身なさげに言うクレアだが心の内では正解だと思っているのだろう




「――可哀想に。ダーズリーのせいでイカれちゃったんだね」

「……信じないの?」




ハリーの言葉にクレアはショックを受けたらしく目を見開き呆然としていた


それを見たハリーは慌てて言った



「信じてないわけじゃないよ

ただびっくりしただけさ」



「なら良かった!ハリーだけは信じてくれると思ってたっ

それにしても超能力使えるなんてびっくり!」



鍛えてなにか便利な事でも見つけよっかなぁ……と呟くクレアにハリーは苦笑いした




「超能力で便利な事って何?」



「自分が動かなくても物を浮かべて取れるし、透明人間にもなれるだろうし、空も飛んでみたい!
ねぇ凄く便利じゃない?」



目をキラキラ輝かせるクレアはハリーの目から見ても可愛らしい

クレアの容姿はたっぷりとした深みがかった赤髪で瞳はハシバミ色をしている

対するハリーはくしゃくしゃの黒髪でアーモンド型の瞳はグリーンである

双子なのにこの違いは何だ?とハリーはいつも考えていたがクレアと話し合った結果、それぞれが母親と父親に似たのだと結果をだした




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