こいはなび
「「かんぱーいっ!!」」
草「美味しい!!」
隼「僕まですいません…」
母「いいのよ!!たくさん作ったんだから♪草平クンの大切な友達だしね!!」
実「それにしても健人は遠慮しないよね。」
健人「緋菜の彼氏になる男だから家族同然ですもんね??」
母「うふふ。そうね。」
『ガチで健人は嫌。』
清「あ〜ぁ!!フラれちゃったね健人クン。」
滝「ドンマイ!!」
健人「なんか俺慰められてる??全然フラれてないからね!?」
草「いや今のはフラれただろ(笑」
隼「………。」
晩ごはんの時間、私たちは他愛もない話で盛り上がっていた。
初めて会った清佳サンとタッキーサンともすぐ馴染めることが出来た。
ただ、実紅は話に入って楽しそうにしてるけど、ふとした瞬間に少し曇った顔をしていてやっぱり下宿は嫌みたい…。
未だ健人と草平が言い合いしてるのを苦笑いしながら見てると、清佳サンが私と実紅にこそこそと話し掛けてきた。
清「二人は一番誰が好み??」
実「え??」
清「だーかーら!!可愛い系??クール系??王子様系??緋菜チャンはやっぱり王子様系??」
『いや…』
清「じゃあ案外オタク系…??」
私と実紅、清佳サンが同時にタッキーサンを見るとなぜか目が合いウインクをされた。
私と実紅は背筋がゾッとしてないない!!と口を揃えて視線を外した。
母「そうだ♪今日商店街のくじ引きで花火当てたから食べ終わったら皆でやりましょう!!」
おばさんの一言で私たちは晩ごはんの後、庭に出て花火を始めた。
けど、実紅は縁側に座ってこちらには来なかった。
私は花火を持って実紅の隣に座った。
『一緒に花火やらない??』
実「……いい。私、部屋戻ってるね??」
『実紅っ…。』
健人「そっとしといたら??」
私が実紅を追いかけようとすれば健人に腕を捕まれた。
私は健人の言葉に頷いてみんなの輪に戻ればまた花火を始めた。
最初は健人と二人で話してたけど、草平の方に行ってなぜかボールを蹴って遊び始めたため残り組で花火しながらお話していた。
隼「どうぞ。」
『ありがとう…隼人クン。』
花火の火が消え水の入ったバケツに入れまた新しい花火を取りに行こうとすれば、横から隼人クンが私に花火を渡してくれた。
あのちゅーを見ただけでまともに話したことがないからか凄く緊張した。
隼「中島と…付き合ってんの??」
『えっ!?』
隼「なんか仲良いからさ…」
『ないない(笑。健人女の子大好きだから一人だけを愛してくれるってことないと思うし無理だよ。』
隼「一人だけを愛してくれるなら付き合う??」
『健人はないかな。友達だし。』
隼「他にはいるの??」
『いないよ♪隼人クンは??』
隼「俺もいない…かな。」
『じゃあお互いこれからだね!!』
隼「あぁ…。」
草「隼人と緋菜二人で何話してんの??」
『へへ♪秘密ー!!』
健人「緋菜ー俺に隠し事なんてするなよー。」
サッカーが終わった二人は私たちのところにきてまた一緒に花火をしだした。
隼人クンがなんであんな話をしたかわからないけど、隼人クンは健人と違って女の子が好きで一緒にいるわけではなさそうだ。
なぜかそれが凄く気になったけど、私がそんなこと知る必要なんてないんだ。
こいはなび
(緋菜!!火あげるー♪)
(ちょっ健人危ない!!)
20120927
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