恋の始まり…?


今日は、草平の提案により下宿メンバーでバーベキュー。
当の本人は部活で遅れてるみたいだから、私たちだけで一緒に家から出て河原に向かった。


実「もぉー言い出しっぺが遅刻って〜…。」

滝「部活延びてるみたいですね。って清佳サンも何か持ってくださいよ。」

清「私、重い荷物苦手だからさ」

『わぁー…。じゃあ軽いの持ってくださいよ、清佳サン。』

清「えぇー。」

実「じゃあ、お料理は頑張ってもらえるんですよね??」

清「NO!!水仕事はネイルが取れちゃうでしょ??」

『ってダメじゃないですかー』


清佳サンに振り回されながら私たちはお話していた。
清佳サンは美人だから、多分いつも周りの男子がやってくれたんだろうな。
羨ましいぜ、清佳サン←


草「おーい!!」

『あっ草平だ!!サッカー部いっぱいいる(笑』


声がした方を振り向くと、部活から直接来たであろう草平とサッカー部のいつもの彼ら。
それにプラス隼人クンに…小澤サンがいた。
小澤サンの可愛い笑顔にきゅんきゅんしてる私だけど、隣の実紅の方に目を向けると、小澤サンがいることに気付いたのか悲しい顔をしていた。
実紅の気持ちを考えると小澤サンは邪魔な存在なのかもしれないけど私は可愛い子大好きだから小澤サンとも仲良くなりたい。
早く実紅に新しい運命の人現れないかな??
今の私にはこれを願うことしか出来ないから。



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─健 side─


それぞれがバーベキューの準備を始めた。

俺と新太と清佳サンはお皿の準備。
大学生の清佳サンは凄い美人で新太のテンションが高い(笑。


新「あのー清佳サンって彼氏とかっているんですか??」

清「いるよー。てゆうか途切れたことないかも。」

健「やー、大人女子!!って感じですね♪」

清「そぉ??んふ。」


頑張って話し掛けた新太だったけど、やっぱり清佳サンには彼氏がいたみたい。
というよりいないことはないみたいだ。
普通そこで諦めるだろうけど、新太は何を思ったのかポジティブに考えて、俺に清佳サン諦めないわ!!なんて笑顔で言っては清佳サンの周りを犬のようについてまわっていた。


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─隼人 side─


草「隼人、好きな子いないの??」

隼「なんだよ急に。」

草「いや…お前を好きだって子はいっぱい聞くけどさ、逆は聞いたことないから。」

隼「俺、女苦手だし。」

草「説得力ないぞ(笑。」

隼「…………。」

草「結構いいぞ、誰かを好きになるって…。」


俺は今日草平にバーベキューに誘われた。
下宿のみんなでって言ってたから最初は断ったけど、サッカー部の奴らも呼んでるし!!と言われて俺もお邪魔することにした。

今は役割を決めて作業中。
俺と草平でバーベキュー本体の設置をしている。
そんな時いきなり好きな奴の話をふってきた草平に驚いた。
今まで草平のノロケ話を聞くことがあっても自分に話をふることはなかったから。
草平は小澤と付き合って本当に幸せみたいで、今もあっちの机で作業する小澤を優しい顔して見つめてる。

恋、か…
俺も草平と同じ方向を見つめた…

好きってなんなんだろうか。


俺のこの気持ちは
いったいなんなのか…

誰に…向いてる??



恋の始まり…?


(初めてのこの気持ちは

自分ではわからなくて

誰に対してなのかも

わからない。)



20121020

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