「楽しかったね、廉造。次は何に乗る?」

今日は、廉造と付き合って2ヶ月記念日と言う事で、廉造と2人きりで遊園地に来たんだけど…

「あの子かわええなぁ〜。」

と廉造は私の話を聞かず、他の女の人を見てる。

「聞いてるの!廉造!!」

と私は廉造の腕を引っ張り言った。

「ん?名前ちゃん聞いてるよ〜。 」

とにへにへしながら廉造が言う。

「で、次、何処行くの?」

と私が廉造に言った。

「ん〜何処行こかな〜。」

と考えている素振りはしているけれど、目線はやっぱり女の人。

「もういい!1人で行くから!」

廉造の行動に呆れた私は廉造に背中をむけ歩き始る。

「ちょ、名前ちゃん!!!」

と廉造の声が後ろから聞こえたけど、私は無視してその場を離れた。

今日はせっかくの記念日だから廉造と楽しく遊びたかったのに…女の人ばっかり見て、廉造の馬鹿っ!!もう知らない! 
こんな事なら、竜士と子猫丸も連れてこればよかったなぁ…。

なんて思い周りを見ると、カップルだらけ、なんでこんな時にと思って私はその場から逃げるように走り出した。
走っているうちにだんだんと目頭が熱くなる。

あぁ…なんでこんな事になるんだろう…

と思っていると

ドンっ

と何かにぶつかった。

「痛っ!」

と声が出て前を見るとあまり人気のない所で、目の前にはどう見てもチャライ男が居た。

「痛ぇ。ちゃんと前を見てないとー。」

「すいません。」

と男に謝る。

「まぁいいけど、つか可愛いのに1人なの?」

と許してくれたものの、そんな事を言ってきた。

「あ、今急いでるんで!」

とあんまり関わりたくない私は嘘をついてこの場所から逃げようとした…が

「いいじゃん、少し付き合ってよ。」

と男は私の腕を掴んだ。

「!!嫌っ!離してっ!!」

と抵抗するも、男の手はビクともせず、

「少しだけだからさ。」

と一段と掴む手に力が入る。

「痛い!嫌!!離してよ!!!」

と言っている間に男が歩きだす。

ホントにやばい!助けて!廉造!!

「そんな怖がる必要ないよ。すぐ終わるから。」

と男が笑う。

「嫌っ!廉ぞ「その手離しいや。」

助けてほしくて廉造の名前を呼ぼうとしたら、聞き覚えのある声に消された。

「廉…ぞ…う。」

私は声が聞こえた方を見た。

「ちっ、」

と男が舌打ちして、掴んでいた手を離して走って行った。

「名前ちゃん!!大丈夫かいな!!」

と廉造が走ってよって来た。

「驚いたで、見つけたとおもたら知らん人に掴まってるから。」

と私を走って探していたのか廉造の息が荒い。

「ごめん。」

いろんな感情が溢れた私は廉造に謝っていた。

「謝るのは俺の方やわ。ごめんな名前ちゃん。」

と廉造が少し悲しそうな顔をして言った。

「名前ちゃんが見つからん時、俺本間にどないしょうかおもたわ。本間見つかってよかったわ。」

と言って廉造が私の肩に顔を埋める。

「れ、廉造!」

と名前を呼ぶけど反応なし…。

「本間堪忍な。」

と廉造が言った。

「名前ちゃん本間堪忍。」

とまた廉造が言う。

「大丈夫だから、廉造。」

と私が言うと


「俺…名前ちゃんがおらんなった瞬間心臓潰れるかとおもた…。」

と廉造らしくもない弱弱しい声。

「大袈裟だよ、廉造。」

と私は廉造の頭を撫ぜる。

「冗談じゃありまへんよ!」

と言って顔を上げる廉造。
いつもとは違う真剣な顔にドキリとする私。

「名前ちゃんを怒らしたのは、わかってるけど…誰より俺は名前ちゃんが好きなんや…。」

廉造の言葉を聞いて、自分の顔が赤くなるのがわかった。
心臓の音が大きい…。

「名前ちゃん…大好きや。」

顔を赤くして廉造が言った。

「私も大好き。」

そう返して笑うと廉造の顔が近づいてきた。





青春はハチミツレモン


(次、女の人見たら、虫地獄の刑ね)
(そんなかわえらしい顔でゆわんといてぇや。)






―――
完成しましたが…残念ですね(T_T)
リクエストに全然あってませんね…ほんとすいませんorz
志摩君も志摩君じゃないしorzこんなんでよければ貰ってやってください。
文才なくてほんとにすいません(泣)




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