・コミック派の方にはネタバレになります。













マリンフォードの戦いから、早1年半。

海賊 トラファルガー・ロー

海賊の心臓100個を海軍に送り付け、王下七武海に入った。


と言うニュースが世界を巡った。

「王下七武海…か。」

そのニュースを見て、呟く私。

「なんか、ますます雲の上の人だなぁ。」

と言って、ベッドに倒れ込む。

「シャチもペンギンもいつの間にか凄くなって…。」

とため息をつく。

「あんな約束、覚えてるはずないよなぁ。」

とわかっていても、どこか胸が痛くなる。特に、こんな雪が降る日は…



どのくらい前かは忘れたけれど、私とローとシャチとペンギンとで必ずまた会おう。

なーんて約束をした。
私達は、小さい頃からよく遊ぶ仲で、よく親に迷惑をかけるガキだった。
気付くと、私はローに片思いをしていた。臆病な私は、ローとの関係を壊したくなくて、告白もしないままロー達を見送った。
次、会った時は告白しよう。なんて考えたけど、今のニュースを見る限りロー達はこの島には戻って来ない…そんな気がした。


まったく恋と言うのはグロいものだ。

と心の中でぼやき、外を見れば雪がやんでいて、気分転換に散歩しよう。
と思いコートを羽織り部屋を出る。
母に「ちょっと、散歩に行ってくる。」と言いながら、ブーツを履く。
すると、後ろから、「寒いのに?」と母が言ってきた。
「うん。ちょっとね。」と軽く流して家を出る。


一歩家を出れば、雪景色。

よく、雪合戦したな。と歩きながら、あの頃を思い出して笑う。

「思い出し笑いか?」

と何処からか聞こえた言葉に

「そういう所かな。」

と返事して我に返り、足を止める。

「その鈍さは変わってねぇーみたいだな。」

と後ろから聞こえた声。
もう、この島には帰ってこないと思っていた人の声。
振り向いた私の目に映ったのは、あの頃より確実逞しくなった3人。

「ただいま。」

と笑いながら言うシャチ。

「遅いよ、バカ。」

と言うと、

「これでも早い方だ。」

と何を基準にしたかわからないけど、ペンギンに言われた。

「もう、この島には戻って来ないかと思ってたよ。」

と目頭が熱くなる。

「必ず会うって約束しただろ。」

とローが私を見て言った。

「名前との約束を守らないと後が怖いからな。」

とペンギンに言われ、シャチに笑われた。怒ってやろうか、と思った時に

「それに、まだ名前に言ってない事があるからな。」

とローが私に近づきながら言った。
ハテナマークを浮かべる私にローは、ニヤリと笑って

「俺の女になれ。」

と言ってきた。
全くの予想外の言葉に驚いて思考が止まる、ペンギンとシャチを見れば、2人共呆れ笑いをしていた。
私は驚いたままで居ると、ローは痺れを切らしたのか、

「返事を聞かなくても、お前は俺の女だ。」

と言われ、やっと頭が働きジワジワと顔が熱くなる私。
そんな私にローは、

「早く準備しれよ。さもないと置いていくぞ。」

と言って、1人でスタスタと何処かに行ってしまった。

「名前。」

と呼ばれ、呼ばれた方を向くと、シャチが

「1つ言っとくけど、片思いだったのは名前だけじゃなかったんだよ。」

と笑いながら言ってきた。
気付かれてたんだ。とますます顔が熱くなる。

「あいつはあんまり気が長くない。名前、両親にちゃんと理由言ってこいよ。俺達、此処で待っとくから。」

とペンギンに促され、家に戻った。




思いもよらない形で

(私…ローと付き合ったんだ。)














―――
いやいやローさん久しぶりです!
2年後のローさんがあまりにもイケメンすぎて、だいぶの間落ち着けなかったですwwww
ローさんイケメンすぎて辛いwwww



思いもよらない形で ロー ネタバレ
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